大江健三郎『われらの時代』1959,大江健三郎、稀代の失敗作、轟々たる批判も当然だった

 まずノーベル賞作家としての大江健三郎というイメージは 後日のもので、1959年当時、大江健三郎は『死者の奢り』 、『飼育』、『芽むしり仔撃ち』などの作品でそれなりに高 い評価は獲得していたが、まだまだ若手作家であり、石原慎 太郎、開高健らと並ぶ存在で、むしろ石原慎太郎のほうが多 少、格上?というイメージであった。開高健は…
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アサヒ飲料はなぜ日本茶で失敗を続ける?ネーミングの失敗だけが原因か?

 どうでもいいことだが、ずいぶん前からアサヒ飲料の日本 茶での低迷、はっきり云えば失敗が妙に気になっていた。国 内での日本茶、ペットボトル商品がいつから本格化したのか、 定かな記憶はないが、もうかなり昔からだとは思う。そこで 日本コカ・コーラは「綾鷹」、キリンは「生茶」、サントリ ーは「伊右衛門」と盤石の定番商品となってい…
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河盛好蔵『パリ物語』(旺文社文庫)19世紀末か次大戦前までの「美しき時代」のパリの芸能事情

 最初は角川書店から刊行され、後に旺文社文庫で、でも今 は出ていないと思う。古本のみとなる。同じようなタイトル の本は結構あるが、さすがの河盛好蔵である。その該博な知 識は追随を許さないものはある。  冒頭で著者は  「私が主として書きたいのはパリの芸能界の消息である。 それも19世紀末から第一次大戦までの、いわ…
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懐かしい日本の情景(53)文壇人などで賑わう夏の軽井沢、1960年

 碓氷峠の西、浅間山の噴煙を見上げる軽井沢の町、明治 時代から夏の別荘地として有名なこの地は夏、7,8月の二 ヶ月は文化人の町となる、現実は徐々に俗化は進行してい て独自の軽井沢スタイルもこの時代、1960年に生まれてい るようだ。暑さを逃れてまで仕事に追われる文壇人にとっ ては、しょせん俗化も縁なき点景でしかない。その裏…
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中国の狙いは明らか、日中戦争の報復、封鎖で台湾を一国二制度に導いて屈服させる

 端的にいえば中国の真の狙いは台湾を封鎖し、一国二制度で 妥協を誘うこと、ただ中国は香港で一国二制度を踏みにじった という悪しき前例がことを困難にする。深層の狙いはいまだ果 たせない日中戦争での甚大な被害、への日本への報復、台湾を 植民地支配した日本の台湾への影響力の排除、となるだろう。 中国はアメリカとは究極的には友好関…
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