須知徳平『春来る鬼』1963,すさまじい怪異譚、第一回毎日新聞吉川英治賞だが

 現在の吉川英治賞とは異なる毎日新聞の吉川英治賞の第一 回受賞作だという。無料Kindleで読める。以前は講談社文庫 でもあったはずだ、本自体はこのタイトルの作品を含む短編 集である。すべて日本の古色蒼然たる風俗、慣習を残すとい う三陸海岸が舞台である。その舞台の上の怪異譚である。 「春来る鬼」は「駆け落ちして三陸海岸に流…
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真紅の大優勝旗、ついに白河の関を越える、仙台育英の地力が壁を破る

 実はまだ仙台育英と下関国際との決勝戦は終わっていない が終盤、仙台の決定的な満塁ホームランが出た。目下8-1 、勝負は決した。東北勢は春夏通じて12回の決勝進出も、こ とごとくその大会の強豪校に阻まれていた。今大会の下関国 際は大阪桐蔭を破るなど、その戦いは素晴らしいが、仙台に すれば「名前負けしない」という点でそこは一…
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井上靖『化石』1967,井上靖の現代小説ではやや暗すぎる、実験的だが、成功していない

 この頃、昭和40年すぎ、井上靖は作家として功成り名遂げ ていた立場であった。もう十分すぎる作品を書いていた。現 代もの、戦国時代物、中国物、西域物、平安・歴史物、自伝 物、よくぞ代作もなくここまで書けたものと感心する。たし かにそれは濫作でもある、中身のない、ちょっと首を傾げる ような無内容なものもある。現代ものの作品に…
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旧統一教会への日テレの「名誉毀損」を考える、あまりに悪意に満ちて作為的、宗教の自由は侵されてはならない

 実は私は旧統一教会に批判的な考えを持っていた。大学時代、 原理研が「生長の家」の学生組織、日本青年協議会(日本会議 創設の中枢、その出身者は政権中枢にも何人もいる)と組んで 左翼学生の大学からの追放、だから原理研と乱闘したこともあ る。・・・・・しかしである、日本のメディアはあまりに扇情 的で世論誘導、大衆操作のプロパガ…
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