福永武彦『死の島』文学的手法は凝っているが、相も変わらず「どこまで行っても清冽な浅瀬」だ

 端的に言うならば文学的手法を駆使して、巧妙に抒情を 織り込んだ、読者の想像力もある程度は搔き立てる趣向も 君入れて、なかなた練りに練ったのかどうかは知らないが 、実にしたたかな長編小説だ。しかし、私は福永作品に いつも感じる、のだが芥川の「侏儒の言葉」の中「S・M の智慧」、・・・・「少女、ーどこまで行っても清冽な浅 …
コメント:0

続きを読むread more

永山一夫(俳優、声優)「万景峰」号で祖国・北朝鮮に帰還した1971年、山口太一教授の撮影した1971の北朝鮮

 1971年10月、新潟からの帰還船・万景峰は日朝両国赤十字 の帰還協定による最後の帰還船として22日、在日の声優、俳 優の永山一夫さんら、85世帯、254人を乗せて新潟港を出港 した。ぶ「ブーフーウー」の狼の声優とか「ザ・ガードマン」 などに出演した俳優の永山一夫さんは二人の子供を連れて祖国 に帰還、以後の消息はない。今…
コメント:0

続きを読むread more

船橋聖一『白薊(しろあざみ)』1956,難派の帝王の文学観の容赦ない告白

 昭和28年、1953年に「花の生涯」を毎日新聞から、これ はNHK大河ドラマの第一作となったが戦時下でも着流しで 通し、戦前の価値観では国家神道皇国史観に反する悪逆な 人物という評価の井伊直弼を主人公に据えた、のは軟派の 帝王の船橋聖一の戦争国家体制、戦前の価値観への抵抗で もあった。実際、NHKに井伊直弼を主人公とする…
コメント:0

続きを読むread more