与謝野蕪村と歌舞伎、異常なまでの毒舌

 与謝野蕪村が歌舞伎に熱を上げていた?摂津の生まれで 結局、京都に定住した蕪村だから、芝居に関心熱意があって も不思議ではない気はする。元来は芭蕉の陰に隠れ、埋もれ ていた存在だったが、明治以降に正岡子規、さらに萩原朔太 郎が高く評価し、発掘したという具合だ。あまり語られない? 気はするが、蕪村は大変な芝居好き、つまるとこ…
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水上勉さん、池田勇人総理に「身障者対策」要望の公開質問状、丁重な返事が中央公論に掲載される

    これも歴史上、というべきか有名な出来事である。また 宏池会の池田勇人首相のリベラルぶり、それは大平正芳首相 にもつながるが、その誠実さも明らかになったといえる。  昭和38年、1963年5月24日の閣議で「拝啓、水上勉殿」とい う文章を雑誌『中央公論』に投稿することを決定した。作家の 水上勉さんが同誌に「拝啓、池…
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老けるヒマなどないが、現実、老けていく

    私が子供時代、高校生時代でもいい、60歳定年制の教員で も、定年かなり前でも本当に老けた人物が多かった、校長な ど、今から思えば、あれで還暦以前だった!と驚愕である。 老ける老けないは、個人差そのものだが、少なくとも自分自身 はあまり老けない、若い外見のつもりでも、徐々に、まあ、そ れは仕方がないことである。だが昔、…
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懐かしい日本の情景(58)京都の宵山、山鉾巡行、稚児、ちまき売りなど

 昭和33年ころ、京都御所への稚児の挨拶回り    神幸祭  八坂神社石段下の差し上げ    神幸祭の夜、舞妓さんの「無言」参り    宵山、山鉾巡行の前、7月14日~16日の夜は宵山とい 云い、賑わう  木賊町付近  昭和32年    宵山の賑わい、昭和30年ころ …
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井上靖『流沙」1980,井上靖、中間小説の到達点、井上版「愛とは何か」

    井上靖さんは本当にレパートリーの広い作家で、さらに 恐るべき多作だった。その中の重要な分野で男女の恋愛を 中心とした中間小説群がある、この傾向は歴史小説分野、 西域分野、自伝的作品などとも重なっているから、いか にも中間小説というのは現代もので男女の恋愛を描いたも の、数多い気がする。「憂愁平野」などもその凡庸な代表…
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