広瀬正『鏡の国のアリス』1972,完成5日後に急逝、時に憑かれたSF作家

   広瀬正というまことにユニークなSF作家がいた。1924~1972 、47歳で亡くなった。最後の作品がこの『鏡の中アリス』であ る。もちろん「不思議の国のアリス」にあやかったタイトルで ある。時に憑かれたSF作家、との異名があったそうだ。  この作品の主人公は木崎浩一という。あの当時、権勢を誇っ た木崎国嘉がヒントの…
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都井睦雄事件が「加茂の三十人殺し」から「津山三十人殺し」の名称変更による「津山」のイメージダウン

   1938年、昭和13年5月21日未明の都井睦雄による大量殺人 事件、現在は「津山三十人殺し」だが実はそれは比較的、最 近の話であり、発生以来、ずっと「加茂の三十人殺し」と称 あれてきた。事件当時は「西加茂村」と「加茂町」、「上加 茂村」、「東加茂村」が存在し、その「西加茂村」で事件は 起きたわけである。昭和17年に東西…
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マイクロソフトは何を考えているのか?Windows11に見るAppleとIBM提携への狼狽と焦り

   マイクロソフトのリリースするPCの世界標準OS、Windows であるがまさしく迷走を繰り返している。一貫しているという 安心感を決して与えようとしない。いかにOSのアップデート をしようとその仕様、使い勝手に極端な従来との違いが出てい いはずはなく、もし出たら失格OSというしかない。なぜなら、 PCもスマホも、タブレ…
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田中保善『泣き虫軍医物語』1980,真の歴史の証言は庶民のみが語り得る

 1980年に毎日新聞社から刊行された本である。庶民の「自 分史」といえる。著者は当時、佐賀県鹿島市在住の開業医で あった。太平洋戦争末期に応召、急造の軍医となった著者は 建前のみ優先の軍隊で本音に忠実に生きようとする。旧制の 佐賀高校在籍中に左傾化し、マルクス主義にやや染まった、 九州帝大医学部では白柳秀湖らが説く、アジ…
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結局、人類は洗脳で滅亡するのだろうか?

   古来、洗脳は連綿と存在してきたにせよ、近代から特に 現代において「洗脳」の凄まじさ、計画性はおよそ桁外れ になっている、国際機関、国家、官僚制度、何よりも巨大 メディア、巨大IT産業、手段としての公的な教育制度、な ど空前の「洗脳」の手段となる「道具」が巨大化し、制度 化もされ、徹底的に大衆に叩き込まれる。疑うものは、…
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