ジュリエット・グレコ『グレコ 恋はいのち』中村敬子訳、シャンソンの女王の黒いドレスの下の人生

   2020年9月23日に93歳で亡くなったシャンソンの女王、ジュ リエット・グレコ、Juliette Grecoの自伝である。黒いドレス、 多くの女が真似た「牝鹿の目」、浮き上がる白い顔、あまりに 個性的なシャンソンの女王が長く秘めていた、隠していた自身 の人生と恋愛をいたって赤裸々に綴ったものだ自伝といえる。 それにし…
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例えば「AT車の暴走事故多発」1987,昭和62年「日録20世紀」記事、これを「踏み間違え」に捻じ曲げた「政治力」…

 以前、それはもう1970年代から1980年代、1990年代に かけて長く「オートマ事故」AT車の暴走事故が社会問題 となった。決して「アクセルとブレーキの踏み間違え」な どという理由づけはなかった。当然である、ペダル操作の 「位置の錯誤」の結果の暴走ではないからである。端的に いえばAT車の操作上の、人間工学的欠陥に由来…
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五木寛之『鳩を撃つ』高度成長期の日本人の苛立ちとマンションの鳩害

   一般的な常識では、鳩は「平和の象徴」とされる、無論 、鳩にすればそんなことは人間が勝手に言っているだけで 迷惑なだけかもしれない。鳩には無関係なことだ。その鳩 がテーマになっている表題作である。  鳩は鳩でも白い鳩、が暴力的な黒い鳩になり、群生して 作者の住居のヴェランダに日夜、現れる。鳩はマンション のヴェラン…
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子供の遊ぶ声がうるさいという「苦情」、日本の衰退の象徴

   ずっと気になるのはその昔、商店街の時代、それぞれの 家にはまず子供がいて、道路上や空き地で遊んでいた、 その子どもたちの遊び声も聞かず、また遊んでいる姿も 見なくなった。車の騒音、犬が吠える声は聞こえても、 子供が外で遊ぶ声をとにかく聞かない。昭和20年代後半 から昭和30年代まで、それこそが「昭和」の時代、戦前 の…
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