「死んで生きよ」(私だって何度も死んだ人間だよ「白昼の死角」より)

    高木彬光さんの社会派推理小説「白昼の死角」だが1959年 から1960年まで「週刊スリラー」連載、1978年くらいだった か、映画化されて話題になった、がその映画化は内容が本当 にひどかった。これを原作者が納得したのだろうか。  アプレ犯罪の代表とも云われた、光クラブ、その残党とな った鶴岡七郎による詐欺犯罪を犯…
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太宰治はなぜあれほど死にたかったのか?

 青森県随一の地主の家、父親は貴族院議員、という普通に 考えれば超恵まれた環境に生まれた太宰治、津島修治の心中 、と言いたいが本質は自殺、、何故あれほど繰り返し死を求 めたのか、はもう数限りなく論考されていて、いまさらでは あるのだが。生涯で都合、5回、自殺を図って最後は成功し た。最初が1929年、昭和4年21歳、弘前高…
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藤田晃『立退きの季節』1984.平凡社:日本人強制収容所の長屋的な日常

   日米戦争の遠因となったのは日本でいうと大正時代から のアメリカでの激烈な日本人移民排斥運動で結果は徹底し た法制化が行われ、日本に一時帰国した日系移民もアメリ カに再入国を許されなくなったほどだ。中公新書『排日の 思想』はトータルで最も白人社会での日本人排斥、差別的 偏見を述べた本であると思うが、大正末期から昭和初期、…
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イヤでも感じる一日一生、生死一如の教える「とことん生き抜く」精神

 人間は体調がいい、この先何百年も生きられそうな気分 になって、やたら先のことを心配するものだ。別に、特に 深刻な持病がなくても、人の寿命、平均的な人生の長さは 現実、80歳前後で、それより短くても、また仮に100歳ま で生きようといわゆる「五十歩百歩」である、過剰な蓄財 などこの世でも意味はない、ということなのだが、私の…
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