大江健三郎『みずから我が涙をぬぐいたまう日』1972,難解過ぎる「ミカド批判」だろう 初版から現在まで一貫して講談社から出ている。1972年 に初版だ、表題作は「みずから我が涙をぬぐいたまう日」で もう一つ「月の男」である。さて、どう読むかだが、1970年 に乱入割腹した三島由紀夫への皮肉があるとは思う。まず二つ の作品の共通の根底のコンセプトは潜在的なテーマでもあるが 「純粋天皇」という大江さんの持つ… コメント:0 2023年01月05日 続きを読むread more
川崎栄子『暗闇のトンネル』北朝鮮帰還事業、幻想の地上天国に多数を送り込んだ最大の要因は何か? 北朝鮮帰還事業は1950年代末から1984年にかけて実施され た日本から北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)への永住帰国、 移住である。それは集団的なものだった。その悲惨さは、ま さに地上楽園どころか、地上の地獄、「社会主義」がもっと も悪い意味で行われている地獄だった。それっを2003年に脱 北された川崎栄子さんが日本に… コメント:0 2023年01月05日 続きを読むread more
若槻泰雄『原始林の中の日本人』1973,「排日の歴史」につづく「南米移民」の状況、杜撰な移民政策への批判 同じく中公新書で若槻泰雄さん先行の著書『排日の歴史』、 1971年、大阪万博もあり、超高度成長時代の絶頂期の日本、 「日本ほど幸福な国はない」と満たされ、有頂天の極みの 日本において出版された海外で日本人がどう思われ、扱わ れてきたか、を述べた冷厳な本であり、貴重な内容であっ た。もはや海外では、とくの白人国、中南米… コメント:0 2023年01月05日 続きを読むread more
とぎれとぎれのバラ日記(55)なぜバラ(実は植物全般に)は鉢が小さいほどよく育つ 現実に、周囲の植物を見て植物は決して多量の土も肥料分 も必要としていない、と感じることが多い。もちろ、、肥料 を適切に与えて収量を上げる、ハナを十分に咲かせられる、 ことはあるが、それにしてでも、である。バラでも鉢は小さ い方がすくすく枝葉をきれいに伸ばしてよく咲く、多くな鉢 で余裕の土の量と栄養分、根を十分伸ばせて育… コメント:0 2023年01月05日 続きを読むread more