井伏鱒二『武州鉢形城』1963、すべてを知ってそっぽを向いている感じ〈再開つぶやき館第5000回〉

 井伏鱒二、昭和38年、1963年の新潮社からの単行本に収録、 それと全集である。この単行本にはさらに「故篠原陸軍中尉」 も収められている。また自選全集第七巻にも収められている が入手はやや気が重いだろう。  収録の二作品、あまりお馴染み?ではない、私がよく知ら なかっただけ、かな。小説というより趣味性の高じた研究…
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裁判は、やること自体が負け、裁判ほど無意味でバカなものはこの世にない

   長く、裁判にまつわる状況を見てきて、この日本では裁判を やること自体が、提起すること自体が大損害を被るのみで無意 味なものであること、を痛感する。ただ、裁判を起こされたら、 となると対抗しないとそのまま相手の主張が認められてしまう。 でもカネを返してもらえない、「なら裁判をしろ」と説かれる 日本だが、正直、その手間隙、…
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宝塚、懐かしの写真館(260)『淑香伝』昭和13年(1938年)大劇場、園井恵子、大空ひろみ、海原千里、松島喜美子…

 香村菊雄(大阪協同劇団)「宝塚・淑香伝に就いて」  この作品は朝鮮の口碑文学より材料を得たものである。 東洋思想の根底を流れる、文、教、道、徳、及び人倫の三 綱たる孝行、悌順、貞節を具象化した物語として朝鮮では 李朝中期に淑香伝のほかに春香伝、沈清伝、燕脚、秋風感 別曲など十数種がある。  その中で最も童話的な…
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スタインベック『ピピン四世うたかた太平記(三日天下)』中野好夫訳、ド・ゴール政権直前のフランスへの皮肉か

 19ー年、パリのマリニ街の小さな家に、温厚で、健康で、 天文学に夢中になっているピピン・アルヌルフ・エリスタル という54歳の紳士、陽気な妻のマリーと二十歳になる娘のク ロチルド、彼女は15歳の時、「人生にさようなら」という小 説を書いて大いにこれが売れて、映画化までされた)と一緒に 住んでいた。彼はロワール川沿いの…
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凶悪な犯罪者になぜ「会社員」が多いのか?

    日々のニュースを見て聞いていて、ふと感じることだが、 凶悪事件、悪質な重大犯罪の犯人で「会社員」というケース が一番多い気がする。ニュースで「会社員」とされるのは、 正規雇用という意味である。非正規でもアルバイトでもなく、 浮浪者でもなく「会社員」が凶悪犯罪、悪質犯罪を行うケー スが非常に多いということである。一例で…
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