福永武彦『草の花』1954,暗い内容なのに明るい筆致の秘密

 この世には内容は本当に暗いはずなので読んでみたら筆致 が明るく全然、暗い印象を与えない本もある。例えば「最悪 の戦場に奇蹟はなかった」(光人社)中国戦線、ガダルカナル、 インパール作戦に従軍の体験記だが、惨憺たる内容、内容は、 全く惨憺なのだが筆致が明るく全然暗い印象がなく読後感は 爽やかなのである。・・・・・・今本…
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岸田首相、ウクライナ訪問、G7でいい顔をしたいだけ、本当に「いい顔マニア」だよ

 それにしてもロシアとウクライナの紛争について日本のメ ディアは伝えないことが多すぎる。2014年2月にウクライナ にクーデター政権ができ、それいらい、東部のドンバス地域 のロシア系住民への攻撃は先鋭さを増したのだが、いかんせん、 その事情を日本を国内メディアは伝えようとしない。いつも 通りの御用メディアの極みである。…
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大谷藤子『青い果実』1959,作者の数少ない長編、一隅の戦争被害

 まず大谷藤子とは1901~1977の女流作家、埼玉県生まれ、 三田高女卒、1927年、昭和2年に海軍将校、井上良夫雄と 結婚、呉市に住む、1933年、昭和8年「日暦」を高見順、円 地文子らと創刊、文学的キャリアのスタートとなる、その前 年、1932年、昭和7年に離婚し、東京に戻っていた。1934年、 昭和9年に雑誌『…
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何の才能もない人間が生きる意味

 つまるところ無為無能、何の才能もない人間が生きる意味な ど、どこにあるのか、ということである。人生はとにかく短い。 もっとも主観的には二十歳までは異常に長く感じられ、人生は 永遠に続くような錯覚を受けてしまう時期である。換言すれば 、二十歳までのこそある意味、人生のすべてといっていい重要 性がある。二十歳以降はあっという…
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