由起しげ子『女中っ子』1955,新潮社、映画化もされで大ヒット、原作もベストセラーに 初版は1955年、新潮社からで短編集の表題作が『女中っ子』 であった。六作品が収録されている。実は表題は「女中っ子・ この道の果に』である。『女中っ子』は山形県から中学を出 て東京に出てきた女中の「初」が主人公である。ある会社重役 の家庭における歪みを如実に写し出す作品である。 初がこの家に来てまず驚いたのは… コメント:0 2023年02月14日 続きを読むread more
大学は「教授」をあまりに「偉いもの」として扱いすぎてるよ。いったい何様? この日本で大学、またそれに準じるような教育研究機関で の「教授は何人いるのだろうか、かなり前から大学の教官( 教授、准教授、講師など)の総数は孝行の教員数を大幅に超え ている。大学の「教官」の数はあまりに莫大なのである。無 論、その中で「教授」の数もまた超多い、大学の数は星の数 だし、短大も含めたら、高専も教授という… コメント:0 2023年02月14日 続きを読むread more
宝塚、懐かしの写真館(269)志賀都(花組)「男の子のようだった私」昭和13年1月号『歌劇』 私は物心、ついたころから、赤い花模様の可愛い着物を 着せてもらっても全然似合わず、母や家族から、本当に、 この子ったら男の子のようで、着せ甲斐がない子だ、とよく 云われたことを憶えています。 どうも男の子のように生まれついたようで、六歳のころだ ったか、踊りのお稽古に通いだして、その時でもまだ男の子 っぽさが… コメント:0 2023年02月14日 続きを読むread more
山本周五郎『花杖記』1958,新潮社、武家を描いても独特の甘さと濡れ場がある 1958年、昭和33年に新潮社からの短編集の単行本、現在、 新潮文庫から出ている短編集『花杖記』とは収録作品が異な る。表題作は同じ『花杖記』であり、こちらは古書で入手で きる。「加乗」を「花杖」とモジる、このモジる性癖は実際、 山本周五郎の特徴でもある。 この短編集に限らないが、私が山本周五郎の文章を読んで … コメント:0 2023年02月14日 続きを読むread more