石川達三『私ひとりの私』1965,自伝の幼少期部分、非常に腹にこたえる人間形成史 私はなんとなく、石川達三は岡山県ゆかりの作家と思って きたが、それは正しいと思う。高梁市、旧制高梁中学、さら に岡山の関西(かんぜい)中学卒である。だが生まれは秋田 県、実際、これらの時期、実に腹ふくる思いがあったのであ る。 で「私ひとりの私」は自伝の幼少期部分である。なお高梁 での小学校、東京のおじが府立… コメント:0 2023年03月09日 続きを読むread more
宝塚、懐かしの写真館(275)『アルペンローゼ』1936,大劇場、花組公演 『アルペンローゼ』1936年5月、大劇場、花組公演、 【解説】堀正旗先生の今度のレヴュウ、『アルペンローぜ』 は非常に美しく、ロマンチックなものです。芸術の都、ウィ ーン野愛にといむとが住んでおります。兄のパウルは脚本を 書くことに夢中となって、妹のアイリンは音楽に励んでおり ました。この兄妹の作品がふとしたことから、兄… コメント:0 2023年03月09日 続きを読むread more
坂口安吾、基本的に大衆性を欠いた流行作家、本質は隠者の文学 「人間は生きることが全部である。死ねばなくなる。名声 だの芸術は長し、バカバカしい。私はユウレイはキラいだよ。 死んでも生きているなんて、そんなものなんかキライだ。生 きることだけが大事なんだ。たったこれだけのことが世間は わかっていない。死ぬとただ無に帰するのみ、この人間のツ ツマシイ真実に忠実であらねばならない」… コメント:0 2023年03月09日 続きを読むread more