福永武彦『廃市』1960,短編集、細やかな幻想的な世界が展開する作品群

 この短編集は昭和35年、1960年9月くらいに初版が新潮社 から出ている。きめ細かな幻想の世界を望む、という人には 誠に向いている短編集だと思う。現在もなお別会社から刊行 されて新品で購入可能だ。「廃市」、「沼」、「飛ぶ男」、 「樹」、「風花」、「退屈な少年」などが収録されている。 どれも、なかなかロマんチックな題名であ…
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山口瞳『江分利満氏の優雅な生活』1963,噂には聞くが、読むとブラックユーモアの私小説

    山口瞳さん「えぶりまんし」、「江分利満氏の優雅な生活」 とは名前はよく聞く小説である。実際はどうなのか、川端康 成に近所に住んでいて親しくしていた?のは事実で、その体 験記の文章が臼井吉見氏に盗作されていたくらいの筆力であ る。梶山季之氏の親友でもあった。無類のスモーカーでもあ あった。江分利満氏!という命名が秀逸で…
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ウェブリブログ解約、やめた方、BIGLOBEから今すぐ完全退会を!ブログだけで「べーシック接続会員」になっている可…

 最近、カードの引き落しの明細を見て驚いたmなおBIGLOBE から、月額か、まとめてか、BIGLOBEから1000円近く引き落と されていたのだ。ブログが終了したののは今年、2023年1月31 日である。ブログのプライム会員だったかプレミアム会員であ ったか、有料のブログ出会った。多額とは思えなかった。  実は以前長…
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南極犬(カラフト犬)置き去りの第二次南極越冬隊の記録 1957~1958

 オスの三毛猫?タケシ、越冬隊隊長の永田武(東大理学部) と同じ名前、越冬隊員をどれだけ慰めたやら分からない。な かなか器量の良い猫、本屋の棟の上の屋根で晴れた日は日向 ぼっこ    ブリザードの日:南極特有の暴風雪    晴れた日はフットボール     南極での食事  ①…
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遠藤周作『闇のよぶ声』1966,戦争のもたらした一種の復讐劇、心理学の予防犯罪的利用がユニーク

 これは長編の推理小説である。不勉強で遠藤周作がこのよう な作品を書いていたと知ったのはそれほど前ではなかった調べ てみると週刊誌に連載された作品である、連載中は『海の沈黙』 というタイトルだったという。多分、『海と毒薬』が1957年、 その後『沈黙』が1966年に書き下ろしで発表されたが、それ以 前にエンターテーメン…
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