吉村昭『メロンと鳩』1978,短編集、底を常に流れる死の冷たい旋律

   元来は単行本で出ている『メロンと鳩』、現在は講談社文庫 だと思う、文春文庫でも出ていたように思う。Kindleでも現在 は講談社文庫で購入できるが、収録作品がどう変わっているの かしらないが、単行本は「鳳仙花」、「苺」、「鳥の春」,「凧」 などを収録している。どの作品も素材も傾向も同一ではない。だ が共通しているのは、…
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宮古島、陸自ヘリ墜落、ホエールウォッチング時のダウンバーストで全て説明がつく

      海底から機体が引き上げられ、フライトレコーダーも回収 されたという宮古島湾上での陸自ヘリ墜落、これを唯一説明 出来るケースは基本的な状況を考えれば容易である。  レーダーから消えた地点と機体などの発見、回収場所 が離れすぎている。潮流で流されて、という可能性はまず あり得ない距離である。墜落から発見まで…
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宝塚、懐かしの写真館(299) 『五十番街の少女達』1938、中劇場、東宝劇場 星組公演

 主役のテリーには特に花組の萬代峯子が残留し、中劇場で 見せた渾身の演技を今度は東宝劇場でお見せいたします。 舞台を生命とする少女たちの悩みと喜びを描いた「五十番 街の少女達」における出演生徒の境域的な熱延を通して、同 っじく舞台を生命とする宝塚少女達の真剣な心意気に触れる に違いありません。中西武夫作、振付  キャ…
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『海鳴りの底から』堀田善衛、1961年、「島原の乱」がテーマの小説では最も力作か

 戦後の日本文学では最も重要な作家と私が思える堀田善衛 さんの、これは力作だ。「島原の乱」を扱っているが、この テーマでは最も労作だろう。・・・・・訓練もなく、装備も ろくにない農民、3万数千人が城跡に立てこもって、攻め寄 せる幕府の諸侯連合軍をあいてに徹底抗戦し、散々な被害を 与え、ついには兵糧攻めにあったが脱落者は…
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