松井光三郎、岡山東商出身、松竹大部屋俳優の殉職、1956年2月16日、松竹京都撮影所、時代劇の陰の功労者

 岡山東商業出身の俳優としては八名信夫さんがいる。有名で ある。生まれは岡山市、大正9年、1920年の生まれ、岡山東商 業という名称ではなく、岡山県岡山第一商業高校、通称「県商」 の卒業の松井光三郎(こうざぶろう)さん、いわゆる斬られ役、時 代劇の脇役だった。だが紛れもなく松竹の俳優であった。享年 36歳だった。  …
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石川淳『鳴神』1954年、創作短編集。偉さとバカさが背中合わせ

   さて、1954年の石川淳の創作短編集『鳴神』である、最初、 鳴滝塾から「鳴滝」かなと思ってしまったが、「鳴神」である。 端的に言うならば、生きるとはなにか、の探求と云えば聞こえ いいが、ああでもない、こうでもないという魂の苦しみ悶えの 七転八倒の記録だろう。古書でしか入手できないが、短編は多 くの本に個個別別に収録され…
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北朝鮮の在日帰還者の皆殺し計画。総連の反韓徳銖(ハンドクス)派一掃だけでは説明がつかない

 1959年に始まった北朝鮮への在日、ぞの家族らの帰還事業 合わせて9万3000人そのうち、日本人妻は1831人という統計 がある。日本国内での激しい朝鮮人差別、生活の困窮、また 韓国からの密入国発覚を恐れる在日など、それが「金日成」 のチュチェ思想、社会主義建設に結果として騙されてしまい、 北朝鮮に渡れば生活は保証され、…
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西口克己『祇園祭』1961,蜷川府政を支えた共産党系の著者が描く祇園祭の歴史的小説

 今はなんとなく忘れがちだが、戦後長く、京都は共産党系の 府政、蜷川虎三知事が続いた、六期、在任は1950年から1978年 と長い、ほぼ戦後支配だった。なぜ京都府民は共産党を支持し たのか、別にそれは府民の判断であったからとやかく言えない。 著者の西口克己は伏見の遊郭の家に生まれ、三高から東大文学 部、1959年に京都…
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