萩原葉子『父・萩原朔太郎』(中公文庫など) 娘が描く家庭における朔太郎の実像

   萩原朔太郎が普通の人だったとは確かに思いにくい。それを 伝えてくれるのは娘の萩原葉子さんの著書しかない。  えらく、縁起を担ぐ、若い時に妻に背かれ、息子を溺愛する 気難しい老母の世話を受けて暮らしている健康状態の悪化した 五十男が娘を相手にいつまでも晩酌を続ける。そこで蒲原有明 の詩を朗読し、「いいだろう」と云う。…
コメント:0

続きを読むread more

宝塚、懐かしの写真館(306)『気まぐれジュリア』1936年3月、月組公演(中劇場)東郷静男作

 〈東郷静男〉なんといっても、自分の作品が独り立ちし、 舞台を我が物顔に歩き回るほど、怖ろしいことはございま せん。やっと自分の掌中に入れることが出来た人物が、稽 古が始まると、同時に勝手に断りもなく逃げていく姿を見 送るのは何と、惨めなことでしょうか。『気まぐれジュリア』 は実は私の第一作目です。元来は、添え物として書き…
コメント:0

続きを読むread more

呉濁流『夜明け前の台湾』1972,代表作『無花果』も収録、日本人の責任を問う!されど台湾

    日本人は「台湾は親日」と思い込まされている、メディアの その方向へのミスリードも甚だしい。日本は保守派を中心に、 「台湾は親日」で徹底だが、それも全くのご都合主義でしかな いことは明らかだ。東京都知事選挙に台湾系の蓮舫さんが出馬 の噂があったとき、蓮舫さんが出ると保守派の小池百合子が危 うい、というので「台湾との二重…
コメント:0

続きを読むread more

それでも不可解、宮古島、陸自ヘリ墜落、「読売リーク」の深謀遠慮の疑惑

    実際、宮古島海域での陸自ヘリ墜落への報道、また防衛省の 発表は奥歯に物が挟まっている。最近、読売が防衛省筋からの 「リーク記事!」を大々的に報道した。その内容は、  ①ヘリのエンジンが徐々に出力低下  ②操縦士が必死に立て直そうとするが  ③ごく短時間で「あっ」という叫びだけで墜落  いかなる緊急事…
コメント:1

続きを読むread more

人生はとにかく気長に急がず焦らず、野暮天が急いでもろくな結果にしかならない

   全く凡庸な感慨だが、才能もない市井の民にはこれくらい しか思い浮かばないが、全くの実感である。とにかく人生は 急いではならない、といってケースバイケースにせよ、基本、 何歳になても気長に、急がず、あせらず、諦めず、まあ無為 無能、浅学非才の身となれば仕方がない、才能豊かな人は本 当にうらやましいが、ないものねだりじゃ、…
コメント:0

続きを読むread more