松岡譲『漱石の印税帖』、文春文庫、誠実だが作家的な資質の乏しさをどこか感じさせる。

    漱石の長女、筆子と結婚した松岡譲の著書、文春文庫で出 ていたが、現在、新品で購入できるのかどうか、最初の刊行 は昔の話で1955年、昭和30年である。朝日新聞からである。  内容は漱石についてのエッセイ、随想である。六つの随想 、というか随筆と松岡譲の若き日の回想が四篇である。漱石 に付いて随筆はなんといっても次…
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汝、無用人たるべし、生きながらえるために

 戦後の日本は基本的にサラリーマン、雇用された正規の 給与生活者に全て有利な法制度である。給与生活者であっ ても「正規」でなくてはダメで日本は安上がりに使える「 非正規」に裁判所もお墨付きを与えている国だ。とにかく、 正規雇用のサラリーマンが有利にできている、年金制度は 決定的だし、サラリーマンの妻には夫が死亡しても多くの…
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