伊藤桂一『蛍の川』文春文庫、直木賞受賞作、ついに大作家になり得た戦記作家

    基本は戦記文学だが時代小説、また詩集、俳句、2017年に 99歳で亡くなられたが、狭い意味の戦記文学者と思わていた が、レパートリーも広げ、戦記文学はさらに深く広くなり、 遂には大作家の域に達したと思う。1962年の直木賞受賞作『 蛍の河』を収録の文春文庫、元来の単行本を引き継いだ収録 となっている。  直木賞…
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いつも死ぬ死ぬっていう人間が死んだためしはない

 死ぬ死ぬって、いろんなケースがある。「私の親は両方と も還暦前に死んだから、私は長生きできないわ」、いつも激 しい頭痛を訴えて「頭が割れそうーじゃ」そんな実母は96歳 まで生きたが、基本的に今にも死にそうで、いつも「死ぬ、 死にそう」で実際、簡単に死んだ人間なてまずいない。そりゃ ,いつかは死ぬにしても、いつも「死ぬ、死…
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室生犀星『黒髪の書』1955,新潮社、詩人の抒情性が既に燃焼して希薄すぎる

 1955年、昭和30年に新潮社からの単行本で、その二、三 年前までの短編、随想を収めている。古書で容易に入手で きると思う。この本で読まないと全集でも当たらないと難 しい作品もある。『黒髪の書』という本のタイトルだが、 そのタイトル名の作品はない。  『鞄』、ボストンバッグ、とルビがある。それと『汽車 で逢った女』…
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広島空港の絶望的アクセス、立地の決定の経緯を考える

    現在は三原市になった旧豊田郡本郷町に新広島空港は建設 された。その立地の決定は厳密にいつだったか知らないが、 1970年代中頃?か多少以前、の気がする。1977年頃、当時 、広島県第3区、中選挙区だったが「亀井静香」が暑中見舞 い?だったか「現在、新広島空港建設に向け、全力で邁進し ております」と印刷してあったからだ…
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