室生犀星『女ひと』1955,いくら何でも、おめでたすぎないか?正気とは思えない

    刊行は1955年、昭和30年で室生犀星が66歳のときである。 今なら別段さしたる年齢でもないが、時代的に老けるのが早 い傾向だった。この作品に、私は長年、疑念を抱いてきた。 この年齢になって、まだ青春時代の男が女性に抱く甘い憧れ 、いくら何でもお目出度すぎないか、である。  「私は常々、六十歳を過ぎたら女のことな…
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向坂逸郎『マルクス伝』(マルクス・エンゲルス選集第13巻)新潮社、熱狂的なマルクスへの称賛、実質的にマルクス主義の…

    マルクス思想、エンゲルスとの共同部分はある。経済思想 とされるが、その強烈なドグマ的性格はたしかに現実に適合 するはずはないと思わせる。結果として経済の発展でなく国 家の独裁化、人権の弾圧に利用されただけとなったと思える。 日本のマルクス・エンゲルス教の代表的な信者の向坂逸郎氏、 三池争議では九大教授の立場で「総資本…
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高齢期の最も有効で手近な健康法は「晩酌をしない」こと、理想は禁酒だが

 私の経験では酒は最初の一滴から体に害毒となる、だが、 と時と場合でその快感は比類ない、だから、・・・・・ 若い時ならいざしらず、高齢期になったら最も有効な現実的 な健康法は「禁酒」である。別に禁酒と言って全く飲まない わけではない、親しい方々と愉しく会食の席、とかたまに家 族のお祝いごとで多少お酒を、は本当にいいと思う。…
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