高橋健二『ケストナーの生涯』ナチス政権下、踏みとどまったケストナーの平明な評伝 戦前からドイツでは「エミールと探偵たち」、「飛ぶ教室」 などで超人気の児童文学作家、戦後も「二人のロッテ」など、 西独のペンクラブ会長も歴任、まさにドイツの偉大な作家、 エーリッヒ・ケストナー、1899~1974。私は「飛ぶ教室」は 本当に教室が空を飛ぶお話かとずっと思っていた。「飛ぶ教室」 は1933年、既にナチス政… コメント:1 2023年08月22日 続きを読むread more
車の運転は常に「技能検定試験」を受けるくらいの気構えで、人身事故なら免許どころか人生が吹き飛ぶ どう考えても愉快な表現ではないが、車の運転は常に本当 に気を抜いてはいけない、慣れた道でも安易な運転は事故を 惹き起こす、普通は人など横断していない道でも夜間は横断 している、なんてことは珍しくもない。車の運転は常に気を 抜かず、イヤな表現かもしれないが、技能検定試験を受けて いるつもりで、というスタンスが必要だと思… コメント:1 2023年08月22日 続きを読むread more
梅崎春生『てんしるちしる』1962.梅崎春生の最も長い長編だが忘れられている作品 梅崎春生、1915~1965,その1962年、昭和37年に単行本と なった長編である。梅崎春生の随一の長編と思われる。題名 奇妙だが「天知る地知る」という意味であり、十八史略にそ の源、「天知る地知る我知る人知る」であるが、梅崎は「天 知る地知る人知らず」と続けたいと思い、子供にいろはカル タを教えるような気持ちでこ… コメント:0 2023年08月22日 続きを読むread more
人生で受けた恥や異端の人生が苦になったことは一度もない 確かに、この年齢になって来し方を振り返ると、その、い たって短い時間の間に、人生の短さは特筆に値するが、その 全く短い間に受けた屈辱、恥は桁違いでまた育った家庭が、 また説明するが「たまご買い」乞食、という低ランク、低ラ ンクでも人柄、人間性で両親がまともならいいが、これが、 まさしく天文学的な下品さ、育った環境は最悪で… コメント:0 2023年08月22日 続きを読むread more