吉川英治『忘れ残りの記』1957,30歳までの自伝、苦難の生活と母への追慕の情

    吉川英治さんは非常に子供時代から苦労された、とは聞い てはいても、では具体的にどうだった?となると、自伝、半 自叙伝とも云い難い、30歳までの自伝を読まなくてはならな い。現在でも新刊で入手可能のように思えるが。  この本は吉川英治さんが明治25年、1892年8月11日に横浜の 根岸に生まれ、30歳の年の6月に母…
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運転免許は石にかじりついてもで生涯保持しよう

    東京都内とか大阪市内などなら車で移動は逆に不便である。 しかしそれ以外、都会の郊外から地方都市、田舎、僻地にい いたるまで車なしではそもそも生活が成り立たない。公共 交通機関も衰退の一途、運転手不足、タクシー運転手も不足、 とにかく若い人がどんどん少なくなるのである。誰がなんと 言おうと自活、自分で動けないと死を選ぶ…
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国政選挙をやめ、国民から抽選で「政治員」を選ぶという選択肢

 私は国政選挙などというものは廃止、国民から無差別に抽選 で「政治員」を選び、それら政治員で構成される議会が国権の 最高機関となるべきと考えている。なぜなら、現実、国政選挙 は既成政党の議員数の多少の増減を生じるというだけであり、 国政選挙の投票行動を通じて民意が反映されるというシステ ムも実質も全く存在せず、ただ「民主主…
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永山則夫『木橋』、新日本文学賞受賞作、文章は稚拙を極めるが心情はこもっている

    さて、永山則夫か、・・・1949~1997,米軍住宅に侵入、 拳銃と銃弾を盗み出し、京都の八坂神社警備員、またタク シー運転手ら4人を1968年10月から11月にかけて射殺、19歳 時点での殺人であるが、まさに死刑に値する行為である。そ の後は知られているとおりだ。「自分を殺人犯においやった 悪環境、貧しさが悪い」マ…
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井伏鱒二『取材旅行』1961、新潮社、作品執筆の材料集めの旅の随筆、隠された渋面

   井伏鱒二さんの小説の材料集めのための旅行にまつわる随筆 だが、なら資料集め、実はそれこそ本当の取材旅行ではとも 思ってしまうが、ここは素直に旅の随想を味わえばいいという ことである。でも、このに述べられた取材旅行の結果が本当に 、何らかの意味で作品化しているかどうか、それは検討がつか ない。その後の作品歴を見てもで…
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