真継伸彦『鮫』1964,応仁の乱が初めて小説となったが、労作の一語に尽きる 端的に云うならば、応仁の乱を正面から取り上げた最初の 小説と云えなくもない。主人公は越前国の「非人部落」に生 まれた、兄と二人で鮫を獲って暮らしていたので、「鮫」と 村人から呼ばれていた男である。その男が想念のうちに見玉 尼〔けんぎょくあま〕を呼び出して、語りかけ、またおのれ の過去と現在を問い続ける。 兄がサ… コメント:0 2023年10月26日 続きを読むread more
「四国は貧乏くさい」佐竹秋田県知事の本音の発言に見る「放言の中の真実」、だがディナーに「じゃこ天」は出ていない!悪… 最初の報道は秋田魁新報の実は「ほほえましい」内容との 趣旨の報道だった。郷土の秋田の素晴らしさを咆哮し、同時 に全国知事会での四国での冴えない経験、「メインディッシュ が『じゃこ天』という貧乏臭さ」、「酒〔日本酒〕もまずい」 10月23日、秋田キャッスルホテルでの「秋田の未来を創る協議 会」での発言だ。 … コメント:0 2023年10月26日 続きを読むread more
三浦朱門『武蔵野インディアン』1982.武蔵野を描いた点で国木田独歩と双璧か? 今でこそ東京23区でも戦前はかなりの期間、高円寺村、 渋谷村、かろうじて新宿あたりはまでが東京市だったよう に聞いているが、私の母親でも生まれは「高円寺村」とあ る。すでに昭和だった、それが現在の中央線沿線ともなる と武蔵野そのもの、ついに東京に縁がなかった私は話には 聞いても、どうも実際、行った経験が皆無であるから… コメント:0 2023年10月25日 続きを読むread more