川端康成『片腕』1965,川端流「夢十夜」のような幻想か、怪奇譚の本音はなにか

 元来は1965年、昭和40年に新潮社から出た短編集の標題作 が『片腕』である。これは実に久々の短編集だったようだ。 つまるところ川端康成は短編作家である。掌の小説が川端の 文学の真髄、だから稲垣足穂が云う「千代紙細工」である。 長編は正直、数多くの疑惑があると言わざるを得ない。  とにかく脆く鋭くもあり、一種の気味悪…
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高齢者入りの妻の最後のマイカーは、まさかのスイフトスポーツ、初めてのターボ車

    これは再論になるが、車を巡る奇妙な社会的状況が、結果 として意外な結果を生んだと言える。要するに使い慣れた 操作性、操作方法は捨てがたい、あのプリウスのシフトレバ ー?などが先進でも危険性さえ伴うわけであり、現在の圧倒 的大多数の車のパーキングブレーキは「足踏み式」か「電子 式」であると思う。かって圧倒的だっがサイど…
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中村直勝『京の魅力』1959,(続、新もあり)名所案内だが、京都の知識を得るには最高の本

 基本は京都の名所案内記である。1959年の刊行で、続は 1961,新が1963年に出ている。生まれは大津市で京都大学 を出て以後京都市在住の著名なる歴史学者により名所案内 だから、そこらの、ありきたりの名所案内とは内容の質が違 う、ということだろう。私のように、この年齢になってやっ と京の魅力に惹かれ始めた者には意義深い…
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70歳はとりあえずの寿命のノルマだろうか

   何歳が、とりあえずの寿命のノルマ、まあノルマなんて イヤな言葉だが最低限クリアすべき人生の長さとなると、そ れは私は70歳だと思う。人生の短さをひとしお感じる今日こ のごろである。一年はますます短くなる、正月におせち、お 雑煮を食べたと思ったら、すぐに、あれよあれよで一年は過 ぎ去ろうとする。でも若い頃は重圧、ともかく…
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