大江健三郎『孤独な背年の休暇』1960,新潮社、何かを生み出そうとする苦悶の蠕動

    大江健三郎さんは1935年生まれだから、1960年で25歳、も う大学は出ていて作家専業、在学中に『死者の奢り』で芥川 賞候補、その後『飼育』で芥川賞受賞、学生作家として勇名 を馳せた。1960年6月は60年安保の騒然たる空気、大江さん はどう書いたか、動いたか、まだ行動には及んでいない。  さて、まさにその時期…
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10月も中旬になればも一気に年末

 やれやれ、毎年、一年は短くなるばかり、何度も書くので 陳腐を極めるが、これはあまりに酷薄な事実だ。その短い、 まさに短い一年がほんの二桁、まず99回が限界で、普通はま ずそこまで生きられない。それ以上、かりにいきたところで 五十歩百歩の老醜の極み、生きてどうなる、生きる金もなし 、である。それでも幸福に生きられたらいいが…
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さすがに無常観で骨にヒビが入ったよう、パトリシア・ヤネチコヴァさん(Patricia Janečková)の死を前…

 まだ25歳、でもずっと前からその天才的は歌唱に魅了され ていてそのSNS,・・・facebookの長くトップファン、別段、 自慢にも何にもならないことだが、フォロワーは数万人はい て40名前後しかトップファンはおらず、アジア人、もちろん 日本人ではただ一人であった。別段、コメントなどを英語で 連発したわけでもない、やはり…
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八切止夫『切腹論考』1970,中央公論、Kindle unlimited、「八切意外史』にまつわるエッセイ集

 文壇の異端児、は明らかに不似合いで歴史観の異端児、八切 止夫のエッセイ集で無論、内容は「八切意外史」、現在はアマ ゾンのKindle unlimitedでも読める。「切腹論考」、「士道論考」 、「捕物論考」、「ヤクザ論考:、「やくざ論考」、「演歌論 考」、「遊女論考」、「どろぼう論考」、「風刺論考」、「怪 奇論考」、「呪…
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