伊藤整『年々の花』日露戦争に出征の父親を主人公に日露戦争を問う?「夜明けの前」的小説を狙うが迷夢に終わる 伊藤整にこのような小説があったとは実は私も長く知らなか った。実はこの小説は1962年から1963年にかけて当時あった 雑誌『小説中央公論』に10回にわたって連載され、一応の完成 はみたのだが、伊藤整の生前(1969年11月15日死去)には遂に 刊行されなかった。結末の部分を書き直そろうと云う気持ちが あった、とさ… コメント:0 2023年11月07日 続きを読むread more
私にとって60代は人生で初めて味わった青春時代、奇蹟の10年 こう書くと年寄が無理やり見えを張って書いていると思われ るが、タイトルはそのまま真実である。まず外見が若々しく なれた。50代前半など、全くの初老の、まあ老人性顔貌であっ たが、飛躍的に若々しくなれた。主観的にそう思い込んでいる わけでもない。それまでの人生では夢にも思いよらないような 交友に恵まれた、数々の想像を絶… コメント:0 2023年11月07日 続きを読むread more
宇井純『公害原論』1971,東大工学部助手としての自主夜間講座の講義録、上からの欺瞞の「環境対策」を痛烈批判 この時代、まさに日本は超高度成長の頂点にあった。日本 は石油化学コンビナートを中心とした臨海工業地帯の造成、 建設で充満、その排煙、廃液は重大な環境汚染、健康被害を 生み出した。で最近は?となると熱狂的な「脱炭素ドグマ」 で状況は変わってきているが、世界的には「脱炭素」による 資源の濫用、採掘に拠る環境破壊、汚染が顕… コメント:0 2023年11月07日 続きを読むread more
レアメタル、レア資源の極端な濫用社会、例えば蛍石にみる資源枯渇の現実味 レアメタル、レア資源、現在の半導体社会、高度産業社会 をささえる必須の物質である。いちいち例示は煩わしいが、 例えば半導体製造に欠かせないフッ素化合物、日本の森田な どが生産しているフッ化水素だが原料は蛍石である。韓国に フッ化水素など禁輸し、「初めて日本の国家意志が発動され た」などと愛国メディアが狂喜したのだが、原… コメント:0 2023年11月07日 続きを読むread more