ギュンター・グラス『ブリキの太鼓』狂気と荒唐無稽さでしか描けない真実と超リアリティ

    映画化もされ、そちらから非常に有名とも言えるギュンター ・グラスによる作品である。奇想天外な荒唐無稽が生む、超リ リティと真実だ。  スターリンが死んだと伝えられる頃のデュッセルドルフの或 る精神病院で30歳過ぎの小人が「ブリキの太鼓」を叩きながら、 自分の幼い時代、戦争の少年期、戦後の青年期を思い出し、回 想…
コメント:0

続きを読むread more

人も去っていき、いろんな事物も次々と消えてゆく、この世に永遠なものがどこにありましょうか

 芸能人はなんといっても知名度、親しみという点では最も 高い人達だから、その死は多くの人に比類ない寂寥を与える。 無論、その芸能人と無名の市民がいかなる意味でも昵懇の間 柄ではなくとも、その死は大きな影響を与える。時代の移り 変わりをいやがおうでも感じさせるものだ。ごくごく最近で も谷村新司、もんたよしのり、大橋純子さんと…
コメント:0

続きを読むread more

藤沢周平『白き瓶』(しろきかめ)1986、長塚節の数少ない本格評伝

    私は最初、初めて旺文社文庫で長塚節の『土』を読もうと したが本当に読みにくかった、中学生だったからは当然とし ても夏目漱石の作品なら中学生でも読めて、同じ時代くらい かと思われた長塚節の『土』はとにかく読みにくい、難渋し た。しかし農民文学の代表作とも云える『土』、その作者、 長塚節は歌人としてまず有名であり、明治か…
コメント:0

続きを読むread more

宝塚歌劇はもはや解散の時期、改まる気配もない長年の悪しき伝統、責任回避で逆に被害者ヅラの劇団は盗っ人猛々しい

    まさに長年の伝統を誇る宝塚歌劇だが、長く放置されてい た悪習が露呈し、一人の団員の自殺によって問題が噴出して いる。有愛きい、さん、25歳が自宅マンションの部屋から飛 び降り自殺、という事件で社会の注目を浴びている。その、 連綿と伝わるイジメ、パワハラ、イヤガラセの極みの伝統、 生徒、団員(歌劇団に入団しても生徒と呼…
コメント:0

続きを読むread more