桑原武夫『一日一言、人類の知恵』岩波新書、「人類の知恵」でなく「桑原武夫の知恵」というべきか 今なお、岩波新書で出ているのだろうか、一年を366日とし て、それぞれの日にゆかりのある人物の言葉を収録し、その 簡易な、いわば略伝と肖像を付けたものだ。非常に知的に高度 な内容だと思う。 別に中古で安く簡単に手に入るから実際に購入して読めばい いいが、一月二日ではキケロの「友情論」から言葉、「この日 アルピ… コメント:0 2023年11月14日 続きを読むread more
予後不良のインプラント裁判、基本的に患者は決して裁判で勝訴出来ない理由 まず端的に云うなら医療において法的に認められた手段方法 なら、「よほどのひどい」理由がない限り、患者側が医師、病 院を訴えてもまず勝てる見込みはない。結論を言えば、裁判を やること自体がその経費、労力、精神的な害毒を考えて負けな のである。裁判の真の意味の勝利者は、最初から裁判をやらな い人間である。勝つ負けるは関係… コメント:0 2023年11月14日 続きを読むread more
大佛次郎『織田信長、ー炎の柱』大魔王をダシにした儚い戦国の人間風物詩 大佛次郎、晩年の歴史物の長編である。1962年刊行、その 後に『パリ燃湯』その後『天皇の世紀』、だが最初は、勤王 いい人、という戦前の雰囲気を活かした『鞍馬天狗』、その 生涯の作品歴を見たら本当にあきれるるほどの多作、よく書 けたものと驚く。その歴史認識は「中正」というべきか、イ デオロギッシュではない。誰でも安心し… コメント:0 2023年11月14日 続きを読むread more