宇野千代『刺す』1966,終戦後からスタイル社倒産、北原武夫との離婚までの顛末を描いた半自伝的な私小説、さすが

 宇野千代さんは小説を書かせたら本当に天才だ、それは既 に処女作からあきらかで当選を重ねた。なにはそうさせたの か、持って生まれた才能としか云えないが、小説を書く能力 は複雑、多彩だが、文学的なセンスもある。・・・さて戦後 はじっくり書き込んだ『おはん』で高い評価を得たが、その 後、スタイル社が倒産、北原武夫とも離婚…
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子供に毒親から逃れて育つ権利を認めるべき、毒親から解放される新「鐘の鳴る丘」の可能性

    許しがたいことだが、この世には我が子を憎み、いじめ抜き、 脅し、虐待をくり返し、子供を絶望的な不幸に追いやる、いわ ゆる毒親といわれる親は少なくない。その心理は私には正直、 理解し難いのだが、刑法で処罰されることはほとんどない。子 供時代、父親から性的強要を続けられたとして裁判しても日本 は「暗黙の了解があった」とい…
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石原慎太郎『化石の森』空前絶後の「殺人自体」の文学化、なぜ政治の道に?

 私は長く『化石の森』は井上靖の小説家と思っていたが、 実は石原慎太郎の小説であった。非常な長編である、精読は 容易ではない、だが読めば慎太郎の文学的素質を見直すと思 うがこの後、1970年11月の初版だが、政治の道にのめり込ん だ。あのまま、・・・・・とは思う。  これは殺人小説だ、「誰か人でも殺してやりたいほど…
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なぜ「端っこ」(はしっこ)を「はじっこ」、端を「はじ」というのか?「標準語」への「東北弁」の影響の大きさ

    実は何十年も前から気になっていることがある。別に何ら それが不満だというわけではない。ただ、この世には「言葉 の乱れ」を説教する人、特に知識人、また新聞雑誌などの関 係の人が多いのに、この点について誰も言及しない。NHKの アナウンサーなども当たり前に使っている。  つまり「端っこ」、はしっこ、端(はし)を「はじ…
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