広津和郎『続年月のあしあと』講談社文芸文庫、渋い受け身の持つ自由さ 広津和郎は1891年生まれ、この本、初版がでたのは1967年 のようだから75歳は過ぎていた時点での執筆、というより雑誌 『群像』に長きにわたって連載されていた回顧談、エッセイで ある。初版から一貫して講談社、現在は講談社文芸文庫、また Kindleもある。文壇に限らない懐古談、随想である 菊池寛に始まって数多… コメント:0 2023年12月26日 続きを読むread more
2023年末、惨憺たるニュースばかりの日本、日本よ、どこへ行く 従来からダイハツの型式認定の申請のための試験、その中 で衝突試験で不正発覚となってが外国向け車種の輸出停止、 が報じられたのは今年の5月くらいだろうか、だがついに34年 間も数多くの不正を認定試験というもっとも重要なプロセスで 行い続けてきた事が発覚した。いまのところ170以上の不正項 目があるとされているが、調査す… コメント:0 2023年12月26日 続きを読むread more
渡辺喜恵子『夜明けの河』官軍参謀、世良修蔵の無能の悲劇と妓楼の娼婦の生涯 秋田県の生んだ直木賞作家、女流作家の渡辺喜恵子の歴史 小説である。喜恵子、きえこ、というのがどうも語呂が悪い と私は感じてしまうのだ。それはさておき、奥州の地を舞台 の歴史小説である。幕末における奥州事情をテーマにおく長 編である。実は面白い、史実自体が面白いわけであるが。 1968年、慶応四年四月、福島の妓楼金… コメント:0 2023年12月26日 続きを読むread more
もう一度、人生を生きてみたいか? もちろんである、自分の知らぬ間に、また自分の責任でも ないのに、理不尽な境遇、ハンディ、災難が人生の最初から 降り掛かったら、正直、人生なんてにっちもさっちも行かな くなるのは当然だろう。実際、人生は思い返して過ぎ去った 日々を感無量と思う、それが幸福な人生、不幸な人生であるか は問わず、過ぎ去ったことそれ自体、を感無… コメント:0 2023年12月26日 続きを読むread more