アガサ・クリスティ『カーテン』1975,名探偵ポアロ、最後の事件

    実は発表は1975年だが戦時下、1943年に書き上げられてい るポワロシリーズで第22作目である。発表の数カ月後、アガ サ・クリスティはこの世を去った。どこまでもポアロ最終作 書かれた作品である。  1920年に刊行された「スタイルズ荘の怪事件」はクリスティ にとって最初の出版であり、その4年前のポワロ最初の事件…
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福岡高裁、野村工藤会総裁死刑判決破棄、繰り返される地裁死刑判決を高裁が破棄、高裁廃止の司法改革も視野に

 刑事裁判で非常に目立つ、やたら目立つと云うべきだが、 地裁での裁判員裁判の下した死刑判決をほぼ、全てに近く といえるほど、高裁が破棄、無期懲役刑としていることで ある。工藤会系の裁判は裁判員裁判が外されるケースが多 い。野村総裁についての裁判は福岡地裁が「死刑を回避す る理由はない」として死刑判決を下した。だがやはり懸念…
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稲垣足穂、最晩年に妻に先立たれても精神は限りなく厳然として乱れず。驚異の作家精神

   1970年前から、時ならぬ空前の稲垣足穂ブームが起きた。 それはちょっと社会的な現象である。稲垣足穂、1900年生ま れ、佐藤春夫の知遇を得て1923年、大正12年に『一千一秒物 語』で文壇デビュー、1926年『星を売る店』、その最初の創 作集『一千一秒物語』に佐藤春夫が序文ならぬ序詩を寄せて いた。  童話の天…
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