許広平『暗い夜の記録』(岩波新書)魯迅未亡人の日本軍の憲兵の取り調べ、拷問の体験談

    許広平(シュイコアンピン)1898~1968はあの中国近代文 学を代表する魯迅の妻である。岩波新書から翻訳で刊行され たのは1955年、昭和30年になる。魯迅は1981~1936,  冒頭は「わたしは平凡な、、何の取り柄もない、中国の一市 民の女性です」、厚さ的は小冊子というべきだろう。まず日米 戦争勃発の直後、…
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石川啄木、「委託金費消罪(横領罪)」で起訴猶予処分となったこと

 石川啄木は金銭的には非常にルースで、金田一京助の御子息 の春彦さんは石川啄木と云えば「石川五右衛門か何かのように 思っていた」そうで、他方で比類ない芸術的天分がそなわって いたわけである。現実と芸術的天分は相反するものなのだろう。 旧制中学もカンニングを繰り返し、挙げ句に、自主退学となって いる。もう一年我慢すれば卒…
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「安い日本」を支える最大の要素、「非正規雇用」労働者の不遇と悲惨

 実際、どんな超大企業の製造工場でも、その底辺にいて、 汚い、きつい仕事を受け持つのは非正規雇用の労働者である。 自動車工場もそうだし金偏の大企業など、特に圧倒的に非正 規の比率が高いのは食品製造業だろう。今、偶然、問題化し ている工場での死亡事故、労災事故はほぼ非正規雇用の労働 者、むろん、派遣という形での非正規が多い。…
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