松本清張『点と線』1958,ただ最小限のトリックの創案に熱中しただけ、サスペンス文学以前のシロモノではないか

 松本清張は純文学でスタートした『或る「小倉日記」伝」は 掛け値なしの名作だと思う。だがその後、推理小説から社会推 理小説に転じての量産、世評は高いが首を傾げたくなるような 作品も少なくない、映画化されて超高評価『砂の器』、島根県 の方言が東北弁に近い、ということをトリック的に使った、本 当にちょっとひどい。絶対的名声を勝…
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ヴィクトリアマイル2024,14番人気か、馬は好きだがギャンブル嫌い、競走馬の行く末が哀れ

   いやぁ、2024年のG1レース、ヴィクトリアマイルで勝っ たのは14番人気、テンハッピーローズ、東京の友人が3連単、 3連複を買った、10番でなく9番(テンハッピーローズ)を買っ ていたら180万円になった、との歎きが、まあ競馬で「たら」 は何の意味もないのである。「ローズフェスティヴァルをや っているからローズ馬名が…
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伊藤幹治『柳田国男、学問と視点』1975,折口民俗学との比較検討など

   この著者、伊藤幹治という方は柳田国男の最晩年の弟子だ そうだ。1930年生まれ、国学院大文学部卒、だから折口信夫 と同じ大学だが。実に適切な、というと何だがトータルでバ ランスが取れている気がする。  この本において、著者は柳田民俗学は際立った特色、他の 民俗学から区別される特色があるという。一つは文明批評を 備…
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あゝ、人生は「飢寒乏」(きかんぼう)、受難の人生のキーワードだろう

 この「飢寒乏」、きかんぼう、きかん坊なる言葉、前回の記 事の内容を一部引き継ぐものなのだが、この「飢寒乏」という 漢字を当てた言葉、飢えと寒さともの不足、とにかく厳しい状 況を象徴的示す言葉だが一般的な言葉ではない。どなたの造語 かといえば、調べてみたのだが明治大学長でを1992年から1996 年まで務められた岡野加穂留…
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節制してもしなくても人間の寿命は基本は同じようなものだが

   生き物の寿命、哺乳類の人間の生命の寿命は基本、遺伝子的 に決まっていると云えば決まっている。細胞分裂の回数は限界 があるし、心臓の拍動の生涯の回数もおおむね、決まっている といえばその通り。もちろん、厳密ではないとは思うが、要は 命の長さなどお任せ、ということである。生涯細胞分裂しない 臓器もあるし、例えば脳細胞、減る…
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