丸山健二『黒い海への訪問者』1972、竜頭蛇尾、結末が拍子抜け 私が丸山健二の文章を初めて読んだのは角川版「芥川竜之介 全集」の第一巻の月報だったか、違うかもしれない。芥川の「 羅生門」を評して「天才的な所産の作品は疑いない」という趣 旨の短文だった、私は男が突然、気変わりして老婆の衣服を奪 うというのが不自然で滑稽に思えていて、「そうかな」と中学 時代だったが感じた、1966年に… コメント:0 2024年05月18日 続きを読むread more
朝晩の気温差が大きい、日没後、一気の気温低下、寒くなれば迷わず暖房、多少の厚着を。 5月も、もう二十日が近い。2024年も半分がすぐそこ、平凡 ながら一年はますます短くなっていく。世の中の喧騒、プロパ ガンダの大衆操作など心が掻き乱されることばかりだが、正直、 もうあまり思い悩むことはやるまいと思ったりする。あまりに つまらないプロパガンダ、ドグマだが個人的には利害関係はな いとも言える。ただしマイ… コメント:0 2024年05月18日 続きを読むread more
「五月晴れ」は「本来」の意味より、やはり「五月の爽やかな晴れ」こそふさわしい 聞けば「五月晴れ」の本来の意味は「梅雨の合間の爽やかな 晴れ」だという。それは「小春日和」と同じような用法なわけ だが、今は一般には正真正銘、五月の爽やかな快晴、の意味で 使われる。もちろん、梅雨の晴れ間を、まれにだが「五月晴れ」 というケースもなくはないが、正直、違和感を感じてしまう。 真冬に「小春日和」は違和感は… コメント:0 2024年05月18日 続きを読むread more
金芝河『長い暗闇の彼方に』1971,中道進歩派の韓国の詩人の苦悶 金芝河さんは2022年に亡くなられた。自らを中道進歩派の スタンスに立つとして韓国の民主運動、言論、思想の自由を 目指す、それらを抑圧するものを厳しく批判する詩を発表し た。現実問題、韓国は北朝鮮という獰悪な国と対峙しなけれ ばならないという深刻な立場に常にある。それを自国の民主 主義とどう調和させるか、という課題を… コメント:0 2024年05月18日 続きを読むread more