「死んで生きよ」の人生哲学、高木彬光『白昼の死角』での金融王・金森光蔵の言葉「私だって何度も死んだ人間だよ」

    「死んで生きよ」とは、時に聞く言葉ではある。では、どこ かの哲学に、文学に問われたら、意外に見つからないものであ るが、私は高木彬光氏の傑作『白昼の死角』の中の一場面で出 てきた「死んで生きよ」という言葉が最も印象に残る。この作 品は終戦後、実在した「光クラブ」をモデルにした「太陽クラ ブ」、実在の山崎晃嗣はここで隅…
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ピーター・ホーソン『心臓移植』南ア、バーナード博士の世界初心臓移植を描く、成功譚に終始。功名争いの帰結

 医者を全面的に信じていい?無論、医者にもよりけりで、 診療内容にもよりけりだが、「別に病院が病気を治してくれ るわけではない」は私の人生の智慧である。どこまでも自己 責任の自己管理、これぞ健康の基本だ。特殊な外科手術はど う評価すべきか、だが予後は甘く考えてはいけない。  現在でも依然、心臓移植は到底、安定した末永い…
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野球は確実に競技としても娯楽としても衰退している。人気低下、無関心が止まらない。

 野球の話題といえば、メジャーリーグの大谷とか、何年に 一度のWBCの大騒ぎは事実だが、競技として、また観るスポ ーツ娯楽として野球は衰退している。特に日本である。野球 は世界的に広がり、普及度の非常に低いスポーツである。盛 んなのはアメリカ、その波及の中南米、何と言っても日本、ま た韓国、台湾、といったところである。 …
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