夏目純一さん(長男)と夏目伸六さん(次男)の描く「夏目漱石」の微妙な違い 申すまでもなくエッセイストとして定評があるのは次男 の夏目伸六さんである。父親の漱石について、あるいは漱 石と直接関係がないエッセイも含め、多くのエッセイ、そ れをまとめた何種類かの単行本が刊行されている。角川文 庫からの「父・夏目漱石」はその代表的な本だろう。その 「あとがき」にもあったが、新板にはもうないが、伸六さ… コメント:0 2024年06月22日 続きを読むread more
「宝塚、懐かしの写真館」ぼつぼつ再開の予定です もう終了のつもりだった、「宝塚、懐かしの写真館」だが、 宝塚の問題も峠を超えた?本当に問題の根本にある事情が消 え去ることもないだろうが、もう、いいかな、という気持ち。 しばらくOSK 日本歌劇団を応援したいという一心でいたが、 NHKの朝ドラの効果もあってか、OSKの人気も急上昇、全国 的に認知度も高まったので、ぼつぼ… コメント:0 2024年06月22日 続きを読むread more
モーリス・ドニュジエール『めいわく犬』 遠藤周作の斡旋でこの翻訳本が刊行、弱者を主人公として人間研究の極み これは現代フランス小説で遠藤周作の斡旋で翻訳が刊行され た、と「あとがき」に書いてあるとおりで、実に遠藤周作的と いっていい、中篇小説である。邦題をつけたのも遠藤周作であ る。原題は「季節の犬」である。そこまで遠藤周作が入れ込む くらいの小説だから、いたってユーモアがベースにあり、さら に弱者、社会的劣等者が主人公となっ… コメント:0 2024年06月22日 続きを読むread more