菊村到『硫黄島』1957,甘すぎる結末で作品が腰砕けになっている。竜頭蛇尾 菊村到、1925~1999,作家の戸川貞雄の次男、兄は「小説 吉田学校」で有名だった政治評論家の戸川猪佐武。早稲田を出 て読売新聞社会部の遊軍記者時代の作品、まだ32歳であった。 タイトルを見たら、硫黄島の戦闘の戦争文学か?と思いがち だが違う。芥川賞受賞作である。やや推理的である。だが純文 学と見なされ… コメント:0 2024年07月03日 続きを読むread more
正直、長生きの自信は全くない。今日を生きるのが芸術 長生き、短命とは云う。それは確かにあるにせよ、基本、 人の寿命など五十歩百歩というもの、ぼんやりしていたら、 百年くらいは瞬時に過ぎる。実際、祖母、母方の祖母が実質、 百歳だったが「人生なんか瞬間だった」と慨嘆した。あの「 母親」も曲がりくねって96歳、条件がもう少し良ければゆう に百歳超えだったろうが、子供の目からみ… コメント:0 2024年07月03日 続きを読むread more