矢掛町の大正ロマン館、それを生んだ多賀文林堂の栄枯盛衰

   私が育った頃の矢掛町商店街に文具店は西から佐伯文具店、 さらに多賀文林堂、また東町に小規模だが妹尾文具店があっ た。妹尾文具店は昭和で云えば、昭和40年すぎに閉店、転出 されたと思う。佐伯、多賀に比べ、小規模だったが、実に、 凛々しい若主人がいて好印象だった。佐伯、多賀はメジャーで、 佐伯文具店の主人はずっと矢掛大名行…
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菊池寛『無名作家の日記』に語る強烈なライバル意識は芥川龍之介に向けたものなのか?

 あの文藝春秋社の創設者にして文壇の大御所などと称された 菊池寛であるが、旧制高松中学から東京高等師範(現筑波大)と いう名門の学校に進学するが、つまらないことで退学処分、そ こで第一高等学校文科を受験、合格、したがって現役で合格し た学生に比べれば相当に遅れてしまった。現役で一高入学の、 推薦入学であったが、芥川は189…
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椎名麟三『人/生活/読書』1967,気取らないエッセイ、椎名麟三文学の入門書にもなる

    さて、椎名麟三は第一次戦後派作家とされていた。作品を読 んで、私はどうもピンとこない作家なのだ。この本は、そのエ ッセイなのだが、第一章「人生について」,第二章「旅にて」、 第三章「私の生活体験」、第四章「私の読書ノート」とくるが、 著者の「あとがき」もなく、執筆年月、発表年月もない。なん だか出版社が適当な塩梅で章…
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確トラも雲散霧消、トランプ、大統領選がこの世の名残りになりそう。もはや「過去の人」か

 アメリカ大統領選は世界を席巻している。今が一番、話題性 があっていい時期なのだろう。暗殺未遂事件で確トラとも思わ れたが、これがバイデン大統領撤退を誘発し、副大統領のハリ ス女史の後継指名、事実上の民主党大統領候補となってしまっ た。あまりに異色なキャラクターであり、それが一気にトラン プ共和党大統領候補を色褪せた、賞味…
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