高見順『いやな感じ』再論、1970年前後の全共闘闘士たちによく読まれた

    最初は1963年、文藝春秋から刊行された『いやな感じ』、 その20年後、文春文庫になったが廃版、2019年に他の作品 も加えて再刊されている。  これは大正末期から昭和初期にかけてのアナーキストを 素材とした小説だ。端的に言うならば、高見順の他の作品 は左翼崩れを扱っているが、この小説は戦時中のアナーキ スト崩…
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コメ5kg、3000円は本当に高いのか?国内農業の持続のため消費者は相応の負担を行うべき。

   問題は単に今年のコメ不足だけではない、こうなった原因を 国内の御用メディアのように「猛暑で不作でコメ不足」という 間違ったすり替え、思考停止に陥ってはならないことだ。食料 安全保障という最も重要な視点が日本という国にはない。日本 で国という場合、それが一体、国会議員などの政治家、を指す のか官僚を指すのかが全く不明確で…
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小津安二郎『麦秋』1951,見れば見るほど散漫で退屈な小津流、時代を全く描けていない

   小津安二郎の映画、主に戦後の作品を見ると松竹、また東宝 でも映画を作っている。その評価はなぜか絶賛である。「面白 い」といって意味は多様だ。小説にしても多種多様だ、その「 面白さ」も多様である。そんなこと当たり前で、では評論家が 絶賛する小津映画の面白さとはどういう部分なのか、である。 別に評論家がどう言おうと、そ…
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