結局、終の棲家の場所こそが「ふるさと」、故郷だろう。 ふるさと、故郷は本当に懐かしいのだろうか。私は二十歳 すぎまで岡山県のある田舎町で生まれ、育った。生きた人生 が人生だけに、どの場所も苦渋に満ちている。晴れやかな気 分になれる場所がない、・・・・・二十歳まで生きた場所は どう考えても、いやでも「故郷意識」は強い、はずだが、実 は今となればそうでもない。 実は私… コメント:0 2024年10月02日 続きを読むread more
宝塚よ、どこへ行く「完結編」、先行き見えぬマンネリ、数しれぬ内部腐敗、OSKの追い上げも熾烈 さて、「宝塚よ、どこへ行く」の完結編、日本独自の「独身 女性」限定のレビュウで非常に特異である。欧米ではそれ自体 が異常とみなされ、相手にされない。「独身女性」だから、若 くして結婚したら「退団」となる。別に監視をしているわけで もないから、男がいても結婚という形式を踏んでなければ構わ ない。独身なら何歳でも舞台に上が… コメント:0 2024年10月02日 続きを読むread more
獅子文六『アンデルさんの記』1963,アンデルセンに掛けた愛の物語、実話である これは今となれば稀覯本レベルだろうか、名作だが読まれ ない、何とも明治の香りの漂う愛の物語である。実話である。 「日本の古本屋」にはわりと廉価で結構、出品がある。代表 作「父の乳」とおなじく婦人雑誌に連載された。 明治4年、1871年の春、スコットランドの名門のマグドナル ド家の出のダンカン・グレーなる25… コメント:0 2024年10月02日 続きを読むread more