『蟹工船』小林多喜二への疑問、なぜか有効な闘争手段のサボタージュが雲散霧消し、知らぬ間にストライキという作品上の失敗

   この疑問は畑中康雄氏の文章に触発されたものだ。云うまで もなく『蟹工船』は小林多喜二の代表作である。別に自分自身 が蟹工船に乗り込んで働いた経験もないのに、綿密な調査と聞 き書きで仕上げた、確かに傑作だろう。その文章表現は見事で ある。やはり小林多喜二は天才である、・・・・・わけだが、 やはり作品を仕上げるための奇妙な…
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