無能が悪いのではない、無能に徹さないことが悪いのである。死中に活とは無能に徹することだ

 このタイトルのフレーズだが、島崎藤村の「弱者であること が悪いのではなく、弱者に徹さないことが悪いのである」の顰 に(ひそみに)倣ったものである。  人は有能になることを強いられて幼いときから有能は絶対善 で無能は無価値、と叩き込まれる。教育課程がそのものである 、というより社会全体が有能礼賛、優遇で無能はその真逆、…
コメント:0

続きを読むread more

井伏鱒二『点滴』1953年、昭和20年代中頃からの随筆集、太宰治、堀辰雄追憶記をも含む

   1953年末に刊行された井伏鱒二の随筆集で現在は講談社文芸 文庫の中の「現代日本のエッセイ」というシリーズの一冊とし て出ている。書かれた時期は多分、昭和20年代の半ばから刊行 までくらいの期間だろうか。まず堀辰雄、太宰治の思い出、追 悼記とわりと長いのが『「奥の細道」の杖の跡』。これにまつ わる文章としてこの中の…
コメント:0

続きを読むread more

米は本当にそれほど高いのか。数年後には米を作る人は大半がリタイタする。全く先が見えない

   確かに高いよりい安い方が消費者にはいい。間違いないこ とである。だが米につい手ては従来の価格が極端に安すぎた。 採算が出るものではない。米作農家に一年して手許に残る現 金はあまりに僅かだ。赤字の米作農家も多い。2023年では米 作農家、平均の純益は1万円ほどだった。なにしろ肥料代、 農機の燃料代、維持費、苗の購入代金、…
コメント:0

続きを読むread more