懐かしい日本の情景(53)文壇人などで賑わう夏の軽井沢、1960年


 碓氷峠の西、浅間山の噴煙を見上げる軽井沢の町、明治
時代から夏の別荘地として有名なこの地は夏、7,8月の二
ヶ月は文化人の町となる、現実は徐々に俗化は進行してい
て独自の軽井沢スタイルもこの時代、1960年に生まれてい
るようだ。暑さを逃れてまで仕事に追われる文壇人にとっ
ては、しょせん俗化も縁なき点景でしかない。その裏返し
に真の軽井沢があるということだろう。

 吉川英治夫妻は9歳の香矢子ちゃんと軽井沢のはずれの
野鳥園を訪問、私本太平記でコンビの杉本健吉画伯も

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 室生犀星が軽井沢で夏を過ごすようになって、1960年で
もう40年近いという。ふらりと散歩、である。

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 丹羽文雄は朝からゴルフ場に、この日は川口松太郎、
三益愛子夫妻が相手、スコアをつける顔が渋い、ミス
ったのか。

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 左から中野重治、壺井栄、佐多稲子、芝木好子
 背中姿は壺井繁治

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 猪熊弦一郎、服部良一らは五軒一棟の長屋を建設、
設計の谷口吉郎もそのオーナー

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 毎年、夏に浅間山に取り組む梅原龍三郎画伯

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 2000年ころの軽井沢の街並み

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