国民病・腎臓病の食養生の奥義:いいものを食べるのではなく、いかに有害なものを食べないか、


 新型コロナでもう、連日連夜、ヒステリックな大報道だが、
全く報道されずとも、深刻な多くの疾患で人々は苦しみ、(
もちろん、一切報道されず)多くの人が亡くなっている。メ
ディアの正直、茶番劇には、もちろん国や国際機関と共同だ
としても、開いた口が塞がらない。腎臓病とガンは二代国民
病と云うべきである。病気の数は多いにせよ、これこそは
二大国民病、というべきである。

 その中で腎臓病は人工透析、挙げ句の腎移植ばかりが医療
機関の関心となっている。私は「人工透析」、日本が世界最大
の「人工透析大国」であることにメディアが完璧に一切批判
を加えないことに不信の念は拭えない。いまた病院の経営を
支えるあまりに大きなマーケットとなってしまっている。
端的に言えば人工透析は「戻れない橋」である。地獄の苦し
み、で延命効果はマイナスである、腎機能は停止する。だか
ら一旦、人工透析を開始すると生涯続けねばならず、腎移植
を渇望するのみとなる。これらでいかに莫大な苦しみが生ま
れているかであるが、メディア報道という面ではゼロである。
ともかく、まずは人工透析に入らないことが最重要である。

 そこで腎炎との共存、はひたすら食養生である。といって
その内容は到底、シンプルではない。市販の腎炎の食事につ
いての本も現実、まず参考にならないし、無知な医師が誤った
記述を往々にして書いている。読むべきではない。

 食養生に始まり、食養生に終わるのが腎炎との共存だが、こ
れも 

 塩分の制限

 タンパク質の制限

 は基本としても、現実、この世で生きていくとなると一筋縄
ではいかない、またタンパク質制限も安直に考えてはならない。

 あるときに食べた食品、メニューがその時は全く無害でも、別
の機会に食べると大いに悪影響を生じるケースが有る。つまり、
いい悪いも絶対的ではないのである。しかし、避けるべき食品は
ある。

 糖質、脂肪は腎臓に無害な栄養素である。さりとて糖質、脂肪
に腎臓の治癒効果があるわけではない。

 微量栄養素でリン、カリウムが悪影響があるともいわれるが、通
常の量なら特段に悪影響はなさそうだ。体験である。

 塩分、間違いなく腎臓病最大の敵だが、さりとて生いきていく
上で塩分を全く摂取しないなど考えられない。メニューに塩分が
ないと、そもそも全く不味くて食べられないケースが多い。塩分
は控えるべきだが、現実には限界があり、貫徹は難しい。

 ただ経験上云えいることは、洋食にこそ、塩分が多量に含まれ
ているということである。塩分が多い食品といえば、すぐ和食の
メニューが、食材が挙げられるが、私は最も用心すべきはむしろ
洋食と考える。洋菓子も含まれる。バター、チーズの塩分は多い
し、またパンに含まれる塩分は質的に和食の塩分より悪影響を
生じやすいというのが長年の経験で言える。単に塩分の量では
ない、特に小麦粉の洋食の塩分は腎臓への有害度が高い。洋菓子
のバター、チーズ使用は塩分が多量に含まれる。おかきだって、
醤油味なら塩分が多いではないかと言われるかもしれないが、洋
菓子の塩分はより有害度が高いと思える。洋食、洋菓子こそ注意
すべきと思われる。

 タンパク質は腎臓に負担は事実であるが、これも効率的な
アミノ酸摂取を念頭に置いて考えるべきである。何が何でも
低たんぱくが好ましい訳では無い。

 「低たんぱく米」は腎炎患者への食事療法のあたかも定番であ
るが私は全くお勧めできない。低たんぱく米を食べると猛烈な
タンパク摂取への欲求が生じ、多量のタンパクを含むオカズが
欲しくなる。ご飯を食べる量は昔より、日本人は大きく減って
いる、せいぜい一膳か、二膳のご飯ならそのタンパク質もなーバ
スになる必要はない。それより「低タンパク米」摂取後の、猛烈
なタンパク質への欲求が危険である。ご飯は心配に及ばない。

 ともあれ食養生こそ腎炎とともに生きるための最大の重要事項
であるが、端的にいえば「悪いものを避ける」ことであるが、そ
れを一概に断定も出来ない難しさがある。ただパン類、洋食の塩
分、バター、チーズは十分注意が必要である。

 しょせんは腎炎患者も何かを食べなければ生きていけない、単
に薄味では食欲も低下するし、まずさは悪影響ともなる。少食は
基本でサプリを有効に、は重要だが、またたまには焼肉でも思い
切り食べるくらいでないと体力は維持できない。

 食べないことによる健康、食べてこその健康、このバランスの妙
を会得しないと腎臓病との共存はできない。食べる楽しみなくして
人生はないのは腎炎患者も同じである。


    菊乃井の和食

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