バラの夏剪定、やってはいけない!日本のバラ栽培、最大の迷信だ

またバラの育て方の本も数多く出ている。だが絶対に、間違っ
ているのは、しかもその最大のものが「夏剪定」である。端的
にいえば秋のシーズンで一気にすべてのバラを同時に咲かせる
ためのバラ園のみに妥当することで、通常のバラ愛好家が行う
べきことではない。外国でバラの夏剪定をやっている国はない。
夏にリセットすべきではない、一般に剪定しないための枯れる
植物はないが、人為的な剪定で枯れる植物、枯れるケースは珍
しくない。剪定はよくよく必要な時期、条件、やり方を考えて
やらなければいけない。
京阪園芸のビッグネームの小山内さんも「バラは切って切っ
て切りまくる」のがバラ、他の動画も本もそういうニュアンス、
バラを切ればバラが元気になるわけではない!
小山内健さんが、他の方もだが、「バラは切って切って切り
まくれ」などのコメントが「バラハ切れば元気になる」という
誤った考えを助長していると感じる。
ともかく、
ここでいう「剪定」とは一斉にすべての茎と枝を3分の2以下
に先端の方向で切り取ること、である。実は夏から秋にかけて
の時期、バラな養分を貯めなくてはいけない時期に、大きく
切り取られたらそのまま休眠することさえある。バラには、あ
まりのダメージである。本来の意味の剪定をバラに施すのは
冬のみである。
ここで明確しておくことは以下は「剪定」ではない。
①枯れ枝、や細すぎる枝を切る
②開花後の切り戻し、基本は五枚葉の上で切る
③極端に高さが高くなってしまった場合、
④今年出て再生力の強い枝はやや長く切ってもいい
⑤内部があまりに枝で密になりすぎて通気が悪くなっている
場合、枝を間引く
(ただ枝茎は、細いから不要というわけではない、細くとも
養分を蓄えている。だから細ければ片っ端から切れ、という
のは正しくはない。とにかく切って短くすればいい、と勘違い
している人が多すぎる。切ればそれが刺激になって伸びて芽を
つけて花が咲く、という思い込みはそうとしても、切りすぎて
ロクな結果はないということである。切ったからバラが元気に
なるはずがない)
などは本来の意味の「剪定」ではない。
本来の意味の剪定とは
ある時期に同時にすべての枝を上から三分の一以上切る
ことである。それを8月末から9月初旬になやれ、というんが
夏剪定だが、それは秋のイベントに向けたバラ園のみに意味があ
ることである。
でも「夏剪定やるべし」を常識のように思い込ませるバラ専門家!
が多いのはいただけない。この点で正しい指摘をされているのは
京成バラ園の村上収さんだけだと感じる。
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