人生はままならない、富と名声で何百年でも生きていいような人でも、惨めな貧乏人と寿命は変わらない
例示に他意はないと申し上げてだが、劇団四季の超スター
の久野綾希子さんが71歳で乳がんで亡くなられた、少し前に
は世界的大スター、歌手のオリヴィア・ニュートン・ジョン
さんが長年の乳がんとの闘病、再発で73歳で、名声は富を伴
うことが多いから、別にさほど知名度などなくても地位と名
誉で何百年でもこの世にいたら幸福そうな人、例を上げれば
キリがないが、周囲でもある私立学校の創設者の一族、資産
は十二分、リタイア年齢を超えても収入は十分入る、地方名
士の家庭で何百年でも生きていたら良さそうな人が、70歳に
なるかならぬかでガンで亡くなられた。不遇で生きるのが辛
く人生は汚辱ばかり、資産もろくになく、老後の生活費も、
ままならない、ような人、実に多いが、寿命だけは、何百年
でも生きたら良さそうな人と変わらないか長いケースも多い。
庶民ではあり得ない富と名声、そういう方は多い。それを
遥かに超えて惨めな庶民は多いのだが。ま、普通であればい
いわけである、寿命などおおよそ一定の範囲内でしかないし、
突然の病での急逝も少なくない。
あくまで例えであるが、昨日、2022年8月22日、71歳で
亡くなられた劇団四季の久野綾希子さん、愛知芸術大を出て
スターの道へ、ただあの人物が「作品を見てほしい、俳優は
見なくていい」というスター不要論だったので、映画界のよ
うな知名度は高められなかったが、それでも十分以上の名声
であった。ジーザス・クライストスーパースターは代表作か、
まさに喝采を浴び、やりたいことをやり抜いて充実の人生、
だが寿命は惨めな無名の庶民と変わらない、いつ終りが来る
やらわからない。
いかな富と名声、また大学者でも押し寄せる老いと煩悩に
は逆らえない、大富豪でが、若さが欲しい、少しでも長くこ
の世にいたいと望んでも、お迎えは庶民と変わらない、
お金ではどうにもならないのである。
まさに人生とはまなならぬものだ、あほだら経みたいなも
のだが
若さがある時は金が無い
金がある時は若さがない
地位を得た時は寿命がない
悟りを得た時は富がない
名声を得た時は健康がない
健康を得た時は名誉も金もない
人生は本当に難しい、解決の糸口はない用に思える。最高ラ
ンクの人生を歩む人から、惨めな汚辱にのたうつ者、私などは
典型的な後者である。思想でも解決はない。世の中のプロパガ
ンダはウソばかりである。
その中を、制約の運命からどう生きるべきなのか、である。
この引用のあほだら経、ヨガを極めた藤本憲幸さんの著書
からだが、その藤本さんも69歳で亡くなられている。超人的
なヨガの境地到達でも70歳に届かなかった。
まさに人生ままならない、のである。
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