新川二朗さん、最高の名曲は『指切りの街』1963.か


 syo118-photo1888.jpg新川二朗さんが亡くなられらた、本当に昭和の香りの漂う
歌手であった。よく知られた、というか、ひたすら「東京の
灯よ、いつまでも」1964年、東京五輪にあやかった歌だった
がデビュー曲ではない、デビュー曲は「君を慕いて」である。
作曲、佐伯としを、作詞、下條秀人であるが初期の名曲を
次々と生んだ。あの当時は実は毎月レコーディング、リリー
スだったという。だから新川二朗さんも「『東京の灯よ、い
つまでも』ばかり言われるがそれまでに多くの曲があった」
ということでその代表が、「君を慕いて」、「指切りの街」
だろう。特に「指切りの街」は一番の名曲だろう。ともかく、
「CD全曲集」とあるが、新川二朗さんの場合は全曲ではない
のである。

 デビュー曲の「君を慕いて」はいい歌だが、デビュー曲に
しては地味すぎる。


 金沢のヘルスセンターで歌っているところをスカウトされ
た。非常に得も言われぬ純朴で誠実さを感じさせる歌声であ
り、不潔感が皆無というイメージである。もうだいぶん前か
な、2007年すぎくらいか、ラジオに出演され、「今は人生は
100年の時代、今年は『おれの日本海』でいきます」

 人生百年時代とはいえ、なかなかそこまで生きられないもの
だ。でも新川二朗さん、大ヒットの「東京の灯よ、いつまでも」
は東京五輪1964にかけてのものだから、本当に時代を思い出さ
せてくれる。「もはや戦後ではない」というアピールが東京五輪
開催だった。それから超高度成長の火がついた、成長期ゆえの
問題も多発だったが、あのような活気ある日本はもう戻って来な
いだろう。

 でも「そのひとみ そのひとみ・・・・」の曲名が「指切りの
街」ということは新川さんが亡くなって調べてみて初めて知った。
CDを購入し、車で聞いたがやはり一番の名曲と確信した。

 昭和の香りの方々が次々と亡くなっていく。寂しいことである。

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