懐かしい日本情景(55)歴史的フィギュアスケーター福原美和のプロスケート公演 1970年


 祖父が資生堂の創業者という福原美和さん、1960年代中期
から後半、関学の山下選手とともに日本女子フィギュアスケー
トの主役であった。世界大会では当時はまだ白人選手の壁が厚
かった時代、日本女子では五輪、世界選手権で初の入賞を果た
した名スケーターである。早稲田の福原、関学の山下で人気も
二分されていた気がする。現在は早稲田のフィギュア監督を務
められている。

 でアマ引退後にプロ転向、華やかなアイスショーのソロ演技
に出演後の後楽園アイスパレスでの撮影。当時、24歳、ホリデー
オンアイスに出演、プロ転向後もう二年以上経っている。1968
年、ロンドンでの「世界女子プロスケーティング」ではチャン
ピオンに輝いている。世界でも立派にスターの座についた。

 「ヨーロッパではアマ時代のライバル選手がプロコーチになっ
ていていいアドバイスを受けました。これが一番の収穫、巡業で
は世界を駆け回る生活です。生活態度に最も注意しております」

 やはり、生まれ、育ちの良さというものでお嬢さんぽい、他方
であるタイプの貧しさからのハングリー精神で、とは対象的な、
そういう精神の人である。

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