今度の円安は単に金融政策だけではない、日本の終わりの始まり、「世界で最も成功した社会主義」がすべて裏目に


 ダウンロード (2).jpg今度の円安についての各社の記事を読んでいると、基本的に
は同感できる。日本はこの30年は実質的に経済成長はほとんど
なく、円安で買い負ける場面がさらに続出する、食糧から各種
資源、さらに現在は以前は国内で生産していた大半の製品を
輸入しているという現状から国民生活の窮乏も避けられない。
また国内で、というのも痴人の妄想である。・・・・・そうだ
が執筆者はまだ若いのかな、と思わせる部分は多い。Gendai
の記事を読むと「また貧しかった1970年頃に戻る」そりゃ、
水準自体はどうだったかはあるが、とにかく日本の空前の超
々高度成長時代、新産業都市、工業整備特別地域は建設が進み、
ほぼ完成の域、まさに絶頂だった、この栄華の時代、経済成長
の真の栄華の時代を知らない世代が多くなっているのかと、な
るほどと想った。1973年末からの石油ショック、さらに第二次
石油ショックは日本経済の踊り場でしかなく1990年前後の空前
のバブル、超高金利の時代、10年で定額貯金は2倍になったが、
高金利をもろともしない、恐るべき、株式、不動産バブル、
今は死語だろうが「マルチメディア」など電子産業でも世界を
席巻、日本が製造業もトップ、一旦、バブルは弾けたが、その
流れは続き、2000年時点ではIMFによる「国民一人当たりのGDP]
2020年は世界で28位の日本だが、2000年ではまだ世界で堂々2
位だった。今年の円安で2022年の一人当たりGDPは世界で35位
以下に転落は確実だろう。まさに貧乏国だが、真の問題は単に
貧乏国入りでは済まない、日本の構造的な劣化、全てが裏目症
状である。

 要は1964年の東京五輪前からの高度成長、五輪後はいちど、
不況が到来した、その不況をむしろバネにしてさらなる成長、
これこそが戦後の日本の構図だった。朝鮮戦争で再建の緒が
なかった日本が蘇った、だがその後の不況、だが不況は次の
成長のステップとなり得た、・・・・・・

 その不況からの脱出高度成長を可能にしたのは「日本の若さ」
また「眠れるアジアで日本のみ突出」という要因である。アジ
アはまだ)眠っていた。中国は原水爆は作れども、まるで製造業
はまるで体裁をなさなかった。

 政府は「円安といってファンダメンタルズが悪くなったから
ではない」と官僚の作ったコメントをそのまま閣僚が述べてい
る。だが、まさしく「ファンダメンタルズ」が徐々に崩壊して
いるのである。

 ありきたりだが、世界史にも例のない超々高齢化、全てが若い
日本、という構造をベースにした社会制度が崩壊するしかない。
労働力も介護もその人的資源は極めて乏しく、日本などにもはや
魅力を感じるアジアの若者はいない。

 日本は世界で最も成功した社会主義、とはたまにいわれる言葉
だ。中国人も知れば卒倒すると負うほどの社会主義税制、日本は
古来、マルクス主義の研究の盛んな国であったが、同時に明治後
は近代官僚制に基盤を置く近代天皇教を国家原理とした。また戦
後のシャープ税制もあって、資本主義と天皇制の仮面をかぶった
社会主義国家、という本質が確定した。その苛烈な所得税制、さ
らに世界でも例のない、日本に偶然渡航中の外人も日本で死ねば
海外の時刻の資産をが日本相続税の対象となる、という戦慄の
相続税性、口で男系天皇万世一系、反社会主義を唱える保守の
政権党政治家もけっしてこの「仮面をかぶった社会主義国」とい
う日本の本質には決して手をつけない、逆に日銀の企業の株式
保有は増大の一途で社会主義国化に拍車がかかっている。

 「仮面をかぶった社会主義国」はマックス・ウェーバーの
「プロスタンティズムと資本主義精神」に匹敵する、かそれ以上
の日本の国家構造、その結果の経済成長の要因となる国家原理で
あったが、今後はこれが完全に裏目に出てしまう。「若い国、
日本」、「アジアで唯一突出」の日本は「社会主義」によってこそ、
独自の社会的倫理観で発展できた。それが今後は全てマイナス要因
となる、社会主義国日本、世界のチベットのような地理的な位置、
水資源も実は全く不足、高齢者ばかりの社会主義制度でがんじがら
メの日本に投資する外国は無論ないが、金融センターにもなり得な
ない貧困化する辺鄙な位置の社会主義国は不適以前である。

 今後、1965年以降、沿岸を次々と埋め立てての臨海工業地域は
欧米の脱炭素謀略で衰退消滅する。一時期優位に立ったはずの電
子産業も見る蔭がない、国内回帰も円安で仕入れも原材料の輸入も
用意ではなく労働力もなく、移民もこない。

 今年の円安は日本の終わりの始まりである。

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