池永正明氏、死去。偉大な天才投手を葬ったスケープゴートを要求した卑劣なメディア

  
 IMG_1743.JPG元西鉄投手、池永正明氏が76歳で死去された。高校野球で
は赫々たる実績、新二年でセンバツ優勝、夏は準優勝、相手
は大阪代表の明星、余談だが初は初戦敗退、大阪代表は選抜
では不甲斐なく初戦敗退、夏優勝というパターンがある。他
に昭和43年の興国高校がそうだった。ともかく勝てるはずの
決勝は惜敗、準決勝や準々の今治西、桐生高校という強敵と
の熾烈な戦いが疲れを呼んだのかもしれない。昔は放送陸上
、中学生の放送陸上ってあって三種競技で池永さんは全国で
優勝の記録を残している。身体能力が優れていた、大きくは
なかったが、しなやかな投球フォーム、「常に全力で投げき
れるものではない、コントロール、投球術」に徹した。イン
サイド攻めはプロ入り以降多数のデッドボールを、このイン
サイド攻め、デッドボールの投球術は東尾に受け継がれた。

 IMG_9032.JPG

 

 多くのプロ球団から誘いがあったが、特筆しべきは池永
さんは自分の目で個々の球団を実際に見て、誰にも影響さ
れず自らの判断で球団を選んだ。池永さんがセンバツ優勝
翌年のセンバツで徳島海南高校で優勝の尾崎将司選手と同
時に西鉄に、だがキャンプで早くも尾崎さんは池永さんと
のあまりの実力差に絶望し、野球を断念、ゴルフに転進し
た。

 IMG_9030.JPG

 IMG_9036.JPG

 IMG_9031.JPG

 307035212_2962207384081786_4758490056029426000_n.jpg

 だが発端は中西監督が東映をお払い箱になった永易を取った
ことであった。この男は悪いやつでネタをメディアに売って金
にしようとした。池永さんはプロの先輩には違いない男から
金を突き出され、すぐ返すことも出来ず、押し入れに放り投げ
ていた。無論、八百長などはやっていない。だが打たれた試合
があって、それにあらぬ疑惑が、打たれることもある。

 とにかく永易はメディアに「あいつもやった」と売り込み、
そうなるとメディアは池永のスケープゴートを要求し、まった
くの理不尽でも、池永さんを「永久追放処分」にしないと、も
う許さない、というゲスな雰囲気に覆われてたのは事実だ。事
実、処分発表後、全国紙だが「池永の永久追放は快挙だ」などと
いう記事もあった。

 全くいい迷惑を通り越えて、名誉毀損どころの話ではないが、
愚かな流れにプロ側が逆らえなかった、ということである。

死去に際しての報道も「黒い霧事件で永久追放の」というタイ
トルであり、池永さんをロクに知らない、世代は本当に黒い霧
に多少でも関わったのか、と思ってしまう、執筆のライターも
また若いから、そのように書いてしまう。まったく濡れ衣の、
トバッチリなのであり、要は、知名度故にスケープゴートにさ
れてしまった、だけなのである。

 23歳でまだやり直しが効く年齢でも、八百長、永久追放とい
う、とんでもない着せられた汚名の前に、池永さんはもうスポ
ーツ界に戻る気持ちにはなれなかった。お金もなくなっていっ
たため、中洲でスナックを始めた。ちょっと仕方ないが、飲み
過ぎたのは否めない。

 なんとも痛恨だったと思う無念というほかない。

 ご冥福を祈りたい。

 
 



 

この記事へのコメント