差し歯を生涯もたせる秘訣、義歯、インプラントを避けるために
歯学部というのは歯冠補物、これは歯髄の生きている、い
わゆる生活歯に全面冠、クラウンをセットと、歯髄を除去
してメタルなどで支台形成し、その上に全面被覆冠、つまり
クラウンや前歯、小臼歯には前が白い前装冠、あるいは樹脂
製のジャケットクラウンなど、の「作り方」は教えるが、そ
の「予後」行く末については何も教えない場所だとわかった。
予後を考えない以上は全くの木偶の坊である、というほかな
い。いかに見事な外観の歯冠補綴物を作っても、それは不自
然な人工物である。いつまでも保たせるのは難しい。
だが歯冠補綴物はすぐれものだ、保つなら本来の歯と同じ
ような外観、噛み心地である、義歯、インプラントは避けら
れるなら避けるべきだが、一定年齢ならやはり義歯は受け入
れるべきだろう。
保つなら歯冠補綴物に勝るものはない。だが、根本的な難点
がある。
★生活歯へのクラウン(全面被覆冠)
これは数多いケースだろう、歯髄は生きている。ならずっと
保つか?この重要な論点は歯科の連中は全く考えようとしない。
いかに見た目、巧妙に作るかだけしか教えない。
長い年月で金属に全面被覆されたクラウン、あるいはブリッジ
の支台の生活歯は必ず、内部が徐々に融解、溶解し、消失する。
これを免れることは出来ない。だからブリッジで悪くない隣の歯
を削除して支台のクラウンを被せることで、結局、ブリッジの
支台の歯m必ず将来、失う羽目になるわけである。なら一本だけ
ならインプラントがベター?それは否定しない。一本義歯なら
インプラントのような侵襲がないから好ましいが装着感は悪い。
★ 失活歯(歯髄除去の歯)に支台築造し、上に補綴物、ジャケ
ットクラウン、前装冠、クラウン、メタボンなどをかぶせ補綴す
る。
生活歯へのクラウンのように支台が組み込まれているから、内
部は融解、溶解することはない。
だが全て大きな根本的な問題は長い期間、あるいは長くなくても
「支台」を支える歯根が破折、摩耗劣化して支台を支えられなくな
る。もうそこには支台は組み込めない、歯冠補綴は不可能となる、
こうなると残りは隣や近隣の歯を利用してのブリッジとなるが、
そのブリッジの支台となった歯の運命しょせん同じである。いつか
はその歯根も劣化消滅する。だから義歯かインプラント?
だがそのような、いわゆる「差し歯(歯科学では使わないが生活
用語で一般的)を長く持たせる秘訣はある。
それは差し歯で決して噛まないことである。これは世間の大きな
誤解で、差し歯を入れたから噛める、使って噛まなくてはいけない、
という思い込みである。
差し歯は便利、外観も装着感も機能も、だが咬合力を加えつ透け
るか切り長期で使うのは難しい。必ず歯根崩壊を招く。
だが差し歯を生涯保たせるのは
決して差し歯で噛まない、外観、審美性が叶えられているならそれ
でいいと割り切って咬合に使うのは最小限とすること。
とくに差し歯の前歯では絶対噛まない、使わないこと、これ以外に
方法はない。使わなければ生涯持つ可能性がある。
その代わり柔なく負担の掛からない、粘着性の低い食べ物を摂取
する。
口蓋と舌を使った咀嚼、、噛まないか本来の咀嚼ではないが、時間
をかければ十分、食物を嚥下できるに足りる。
しょせんは人工物である歯冠補綴物を生涯保たせるにはこれ以外に
方法はない。
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